コンサルティング事例
一度覚えたら一生もの!1日コンサルティング。
個人飲食店のコンサルティング事例について。
1. コンサルティングの背景
店舗名:〇〇レストラン
所在地:東京都内
業態:カジュアルなイタリアンレストラン
問題点:
売上の停滞
食材のロスが多く、原価率が高い
広告・集客の効果が不明確
キャッシュフローの悪化
2. 現状分析
PL (損益計算書)
| 項目 | 金額 |
| --- | ---: |
| 売上高 | 5,000,000円 |
| 売上原価 | 2,500,000円 |
| 売上総利益 | 2,500,000円 |
| 営業費用 | 2,000,000円 |
| 営業利益 | 500,000円 |
| 税前利益 | 450,000円 |
| 純利益 | 300,000円 |
原価率が50%と高く、食材ロスやメニュー構成の改善が必要
営業利益率が低いため、固定費の削減も課題
集客力不足で、売上の伸びが鈍化している
BS (貸借対照表)
| 項目 | 金額 |
| --- | ---: |
| 資産合計 | 4,000,000円 |
| 負債合計 | 2,500,000円 |
| 純資産 | 1,500,000円 |
資産のうち、流動資産が2,000,000円と低く、キャッシュフローが悪化
負債が大きく、運転資金に困っている状況
3. コンサルティングのアプローチ
① 売上向上の施策
メニューの再構築:利益率の高いメニューを増やし、原価率を下げる。具体的には、食材ロスの少ないメニューや人気商品の拡充。
デジタルマーケティングの強化:SNSやGoogleマイビジネスを活用し、認知度を上げる。例えば、インスタグラムでのキャンペーンを行い、集客を強化。
② 原価管理の改善
仕入れの見直し:近隣の業者との契約条件を交渉し、食材のコストを抑える。
食材の在庫管理:食材の消費期限やロス管理を徹底し、無駄を削減。食品廃棄量の定期的なモニタリングも行う。
③ 費用削減
固定費の見直し:賃料の交渉や電気・ガスの契約プランを見直し、ランニングコストを削減。
人件費の最適化:シフト管理を効率化し、ピーク時と閑散時で柔軟にスタッフ数を調整。
4. 改善後のPL, BS
PL (損益計算書)
| 項目 | 金額 |
| --- | ---: |
| 売上高 | 5,500,000円 |
| 売上原価 | 2,200,000円 |
| 売上総利益 | 3,300,000円 |
| 営業費用 | 1,900,000円 |
| 営業利益 | 1,400,000円 |
| 税前利益 | 1,300,000円 |
| 純利益 | 900,000円 |
BS (貸借対照表)
| 項目 | 金額 |
| --- | ---: |
| 資産合計 | 5,000,000円 |
| 負債合計 | 2,000,000円 |
| 純資産 | 3,000,000円 |
売上高が増加し、食材コスト削減により原価率が40%に改善
営業利益率が大幅に改善し、キャッシュフローも安定
固定費削減と集客効果により、資産が増加し、負債も減少
5. 結果と考察
原価の管理と集客の強化により、短期間で大幅に経営状況が改善。
特に、デジタルマーケティングを活用した集客が売上向上に寄与。
コスト削減とキャッシュフローの改善が、長期的な経営の安定につながる。
個人事業者では店主の帳簿管理の甘さや、どんぶり勘定が多いです。このように、個人飲食店の経営改善には、PLとBSをもとにした具体的な施策が重要です。これだけで改善出来る元々素晴らしいお店が多く勿体ないです。
変わったテコ入れの事例として、ある個人飲食店のユニークな取り組みを紹介します。この事例は、単にコスト削減や集客に頼るのではなく、店舗のコンセプトや顧客体験を大胆に変えることで成功したケースです。財務的な改善も含めて説明します。
1. コンサルティングの背景
店舗名:△△カフェ
所在地:大阪市内
業態:喫茶店
問題点:
立地がやや不便なため、平日の集客が低迷
売上は一定しているが、利益率が低い
コンセプトが曖昧で、リピーターが少ない
2. 現状分析
PL (損益計算書)
| 項目 | 金額 |
| --- | ---: |
| 売上高 | 3,500,000円 |
| 売上原価 | 1,800,000円 |
| 売上総利益 | 1,700,000円 |
| 営業費用 | 1,400,000円 |
| 営業利益 | 300,000円 |
| 税前利益 | 250,000円 |
| 純利益 | 200,000円 |
原価率が約51%、利益率が非常に低い
営業利益率もわずか8%程度
店舗のコンセプトが他の喫茶店と差別化できておらず、リピーターが少ない
BS (貸借対照表)
| 項目 | 金額 |
| --- | ---: |
| 資産合計 | 3,000,000円 |
| 負債合計 | 2,000,000円 |
| 純資産 | 1,000,000円 |
流動資産が少なく、キャッシュフローは不安定
資産合計は少ないが、店舗の維持費が高いため資金繰りに苦労している
3. コンサルティングのアプローチ
① 店舗コンセプトの大胆な変更
通常の喫茶店としての営業を続けても競争が激しいため、ユニークなコンセプトで新たな顧客層を取り込むことにしました。具体的には、「猫カフェ+本屋」という形に業態転換しました。
コンセプト:店内に保護猫を置き、訪問客が猫とふれあいながらリラックスできる空間を提供。また、店内にある本棚には、地域の小さな出版社の本を配置し、来店者が自由に読めるスタイル。
付加価値:猫とふれあうことで癒しを求める客層を取り込み、また、特定のジャンルに特化した本棚で、カフェと書店の一体型という新しい体験を提供。
② サブスクリプションモデルの導入
月額会員制を導入し、1ヶ月の定額料金で何度でも猫とふれあえる時間を提供。また、会員には特定の本を定期的に無料でレンタルする特典を付与し、リピーターの増加を狙いました。
③ 地元出版社や保護団体とのコラボレーション
地元出版社と提携し、本棚に配置する書籍を提供してもらうことで、店舗のコンテンツに地域性を持たせました。これにより、新規の書籍費用を抑えつつ、地域住民の関心を引くことができました。
保護猫団体と連携し、里親探し活動の一環として猫カフェを利用。これにより動物愛護活動への社会的貢献もアピールし、顧客の支持を獲得。
4. 改善後のPL, BS
PL (損益計算書)
| 項目 | 金額 |
| --- | ---: |
| 売上高 | 4,500,000円 |
| 売上原価 | 1,800,000円 |
| 売上総利益 | 2,700,000円 |
| 営業費用 | 2,000,000円 |
| 営業利益 | 700,000円 |
| 税前利益 | 650,000円 |
| 純利益 | 500,000円 |
売上は約30%増加し、主にサブスクリプションモデルによる安定した収入が大きく寄与。
利益率も向上し、特に営業利益率が15%以上に改善。
BS (貸借対照表)
| 項目 | 金額 |
| --- | ---: |
| 資産合計 | 5,000,000円 |
| 負債合計 | 1,500,000円 |
| 純資産 | 3,500,000円 |
資産は増加し、キャッシュフローも安定化。
負債が減少し、月額会員制による安定的な収益が貢献。
5. 結果と考察
コンセプトの大胆な変更が新規顧客層の取り込みに成功し、リピーターが増加した。
月額会員制による収入の安定化は、特に平日集客が弱い個人飲食店にとって大きなメリットとなり、キャッシュフローが大幅に改善。
地域との連携により、社会的な支持も得られ、店舗の評判が上昇。
結果として、従来の「喫茶店」という枠を超えた新しい体験を提供することで、単なる飲食店としてではなく、コミュニティスペースとしての価値を高めた。
このような変わったテコ入れは、単にメニューやコスト管理にとどまらず、業態そのものを見直し、新しい付加価値を創造することが成功の鍵となります。
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