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楽しかった福岡ふりかえり

福岡に行ってきました。主目的は出張です。

滞在時間約20時間の弾丸旅行だったのだけれど、これが信じられないくらい充実した20時間だったのだ。

忘れたくないので書きとめておきます。

成田空港第三ターミナルより

急に決まった出張だったので羽田発の便はすでに満席だった。

これは新幹線か高速バス?と嬉しいような怖いような震えを感じた直後、成田からLCCが飛んでいることを知り、無事予約することができた。

パンデミック以降、海外にも行っていなかったし、久しぶりの成田空港である。

案内されたのは第三ターミナルだった。

第三ターミナル、すごい遠い

京成線で最寄りの駅に降りてから、陸上競技場のトラックみたいなところを延々と歩いた。都内のやわな駅間に慣れてしまった体が目を覚ます。一駅二駅くらい余裕で歩いたんではないか。

このトラックみたいなのをたどって行けば、行き倒れることはあっても迷子になる心配はないです

さすが国際線がメインの成田空港である。表示やアナウンスはほぼ英語だしすれ違う人たちも日本人よりも海外からの人の方が多い。

フードコートがすごく広い。急造した感じがいっそカッコいい
ターミナル3

オンラインチェックインがなぜか無効になっていたので航空会社のカウンターに並んだところ(このとき出発1時間前)、20分くらい待って無事発券してもらえた。カウンターの人はチケットの出発時間の部分にボールペンで丸を描きながら言う「ギリギリなので急いでください」。

え?(出発40分前)。

国内線ならパスポートチェックもないから30分もあれば十分だと思っていたのだけれど、第三ターミナルは広すぎるので時間の感覚がずれているのだ。特殊相対性理論である。

聞くと発券カウンターから搭乗場所までふつうに歩くと20分かかるらしい。しかも離陸20分前までにおまえ搭乗場所に着いてないと席はなくなるから覚悟しとけよ(直訳)、と。一気に目が覚めて走った。

間に合いました。ランナーでよかったと思った瞬間である

ここまでですでに旅を満喫した気分だが、無事ジェットスターに乗ることができた。最高だ。このあと強風の影響で1時間ほど離陸が遅れたがそんなことはどうでもいいのである。

福岡到着、うどん


京成線、第三ターミナルの広さ、強風による待機、と昼ごはんを食べるタイミングを完全に失していたので、福岡に着いてまずうどんを食べた。

僕にとって福岡といえばうどんです
最高すぎる

このあと仕事をして23時ごろ寝た。直前の予約でホテルも取れなかったのでエアビーみたいなマンションの一室に泊まった。一階だった。

山へ

そして翌朝である。

5時半に起きた

福岡に住んでいる友だちに連絡をしたら「なら山に行こうぜ」ということになったのだ。

↑この記事にも書いたが、僕は出張先で早朝に走るのが好きなので、ありがたく誘いに乗った。

日の出まえに集合

ここから2時間ほど、みんなで山の中を走り回った。

福岡の町がはるか下方に見える

友だちがハイレベルなランナーなのでついていくのがやっとだったけど、最高に楽しいトレイルランニングだった。

ホテルに戻って一件メールを書いて、届いていた修正原稿に手を入れて送信したらもうチェックアウトの時間になってしまったのであわてて出てきた。

この時点で滞在時間はあと3時間ほどである。さて何をしようか。

トンテキが美味い

昨日のうどんから何も食べずに山を走ってきたのだ。まずはご飯である。

美味いトンテキを食べました

ものすごい美味しいトンテキを食べた。これは美味しすぎたのでデイリーポータルZで紹介すると思う。楽しみにしていてもらいたい。

毒展

そのあと近くの科学館で前に東京でもやっていた毒の展示をやっていたので見に行った。東京では見逃したのだ。

福岡市科学館にて
すごく面白い展示でした

アガサクリスティーの小説によく出てくるストリキニーネという毒の実物が見られたのがよかった。アリストテレスの飲んだドクニンジンなんかもあった。人は何万年も前から毒を利用したり毒で死んだりしてきたのだ。

あと1時間後には空港に着いていなきゃいけない。でも福岡空港はまちなかから地下鉄ですぐなのである。まだ遊んでいられる。

帰る直前にコーヒーを飲み服を買う

何かないかなと歩いていると、面白そうなお店を見つけた。

なんでも売っているお店です

店主の方と話をしていたらコーヒーを煎れてくれるというので、お店で知り合った女性二人と売り物の椅子に座ってそのコーヒーをいただいた。すごく美味しいコーヒーだった。

路面店です

こうやって道端でコーヒーを飲むのってパリみたいだなと思った。

店頭にぶら下げられていた黒いジャケットが気になったので試着させてもらったら、さっき友だちになった女性に「すごい似合う」と言ってもらったのでそのまま売ってもらい着て帰ることにした。それがトップの写真である。こういう出会いはすべてに勝るのだ。

ホテルをチェックアウトしたあとで、ちょうどカメラ機材も持っていたので友だちになった女性のポートレートを撮らせてもらった。

カッコいい人でした。あとで送りますね

このあとスーパーに寄ってローカルパンをいくつか買って空港に向かった。

マンハッタン

ご当地パンもいつかデイリーポータルZで書くかも。これから食べます。

このあと急いで空港に行ったのだけど、天気が悪くて飛行機が飛ばなくて2時間くらい待った。待ってる間にずっと読んでいた「極楽征夷大将軍」という本をようやく読み終えられたのもよかった。この本、おもしろかったのでまた別の機会に紹介します。

一泊だけの急ぎ足の出張だったのだけれど、ものすごく充実した楽しい時間だった。山に連れて行ってくれた友だちやお店で仲良くなった友だち、コーヒーをいれてくれたお店の方、みんなのおかげです。ありがとう。

こういうきびきびした旅を月一くらいでやりたい。

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安藤昌教
ご支援いただいた金額はだいたいまとめて募金していますが、生活が立ちゆかなくなったら食費に回すかもしれません。