映画感想:インサイドヘッド2
久しぶりにnote書きますか
家族でシアターいって観てきました
インサイドヘッド2
みんな大好き、ディズニー&ピクサーのアニメ映画。これは完全に僕のまわりだけの話かもしれないけど、若い頃の女性への誘い文句として「うち来ない?モンスターズインクのDVDあるよ」ってのがあったんですけどわかりますか?
僕の周囲にいたヤリ〇ンはこのメソッドを推してて、「男の一人暮らしはまずピクサーのDVDを買え」って言ってたんよね。
ごめんなさい、映画の話しましょうか。
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油断してた、泣きそうなったやんか!
本作に登場する人物の頭の中には
指令室というものがあり、その中には擬人化された感情たちがいて
その感情たちが主人の身の回りに起きた出来事に対して評価を下したり、何らかの行動を促したり、記憶の優先順位付け・取捨選択なんかをしてる訳です。
具体的には怒られたことや失敗したこと、みたいな「嫌な思い出」を最果てのような場所へ飛ばしてしまうんですよ。その飛ばす飛ばさないは感情たちの主観的なジャッジなんです。
他にも、母親に朝起こされた時に、イカリが指令室で操作すると、怒りながら反抗的な態度を示したり、カナシミが操作をすると、自罰的な態度に急変して涙したりする。
起こった物事に対して喜びを感じるのか、怒りに震えるのか、恐れおののくのか、悲しみに打ちひしがれるのか、っていうのも感情たち次第な感じなんです。
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人は感情の奴隷なのか
そうなると疑問がわいてきます。
ライリーを、ライリーたらしめているものは
ライリー自身なのか、頭の中の感情たちなのか。
後者だとしたら、ライリーはただの入れ物で感情の奴隷に過ぎない。そう思うとライリーの行動の責任は、ライリーなのか感情たちなのか。とかいろいろと歪な問題が見えてくるんですよ。
案の定、新しい感情たちの暴走によって、いままでのライリーからは考えられない立ち振る舞い・行動をしてしまい、ライリー自身も暴走してしまいます。
映画を観ている我々は、頭の中の指令室でのてんやわんやを観ているので「これはライリーのせいじゃなくて、新しい感情たちのせいだ!」となる訳ですが、頭の中のやり取りが見えないライリーの周囲の人物からすれば
なんだよ
身勝手に振る舞って、追い込まれて、自業自得じゃん…って感じなんすよ。
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らしさ、とは
そういうモヤモヤが物語が進むにつれてどんどん大きくなっていくんですよ。ライリーらしくない!なんて台詞も何度も登場する。いやいや、お前たち感情がこうあるべき、と思うライリーに仕立て上げてきただけなのでは?とかね
でもでも
ちょっと新参者の感情に軽く促されただけで
嫌みを言ったり、友だちを無視したり、人の部屋に勝手に入り込んで盗み見したり、それってそもそもライリーにそういった素養があったんじゃないの?とも思うんですよ
このモヤモヤ…
クライマックスで
綺麗に晴らしてくれます
気持ちいいいいいい!!!
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子どもには少し難しいかも
結末はすげー良くてグッときた
なーんて優しい、結論なんだよと。
ふっつうにいい映画だったわ、流石はピクサー。俺はトイストーリーとともに大人になったからなうんうんわかってたよ。
たーだし、子どもには少し難しいかもしれない…なんならまだまだ未熟で阿呆なガキンチョは、悪さした後に「頭の中の感情が悪さしたんだもん!」とか言い出しそうってか言ってる奴絶対いる。
それは本作のテーマとは、まったく真逆なんだけど
正しく伝えるには、最低限物心ついてからじゃないと難しいかと思います。
これは描写や脚本の問題じゃなくてテーマの難解さだと思う、でもすげーいい映画です。デートとかに丁度いいかもね。