映画感想:DASHSAM/ダッシュカム
昨日、一昨日の大阪はすげー暖かくてね。
最高気温が20℃を超えたりなんかしてね、ヒートテックが汗ばむ汗ばむわ今年は暖冬なんだなぁ…なんて思ってたのが
いま3℃っす。
アホか。
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以前から気になってた作品。
ユーネクで観ました。
というのが「迷惑系配信者 VS 怪異」みたいな風に表現している人が多くてですね、そりゃあ惹かれるじゃないですか。迷惑系配信者のPOVに、怪異が映るってワクワクしますよね。
思い返せばコロナ真っ只中の時って、マスクを意地でもしない人とか、ウイルスもワクチンも嘘で政府の陰謀だーみたいな声をあげる人とか、そういった行動や主張を公然で行う少し困った人たちの動画とかが話題になったじゃないですか。
それが題材になってるんで、その時のことをチラと思い出しちゃいましたね。なんか、懐かしいなって…
だってもはや毎日マスク生活じゃないし、飲み会も開かれるし普通にいくじゃないですか。
まだ大して時間が経った訳じゃないのに、ちょっと忘れかけてて「うわ」ってなりましたわ。
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この映画観ようかなって、、思う人に注意喚起したいのが
うんちが映るんですよ、リアルうんちが。
しかも柔らかいうんちなんですよ。
嫌がらせなのかな?ってぐらい映してくるんですよ。
日本で劇場公開されたのはシネマート新宿と、シネマート心斎橋のたった2館だけなんですけど、大画面のスクリーンでリアルうんち観た人マジでご愁傷様です。
見終えた後に、リアルうんちを映す必然性を感じなかったのでマジで残念。
あとこの映画は全編を通して、手持ちのiPhoneの視点で撮影されているので、手振れがヤバすぎて酔いそうになる場面もチラほらあった。ファウンドフッテージというジャンルの避けられない問題かもしれないがキツいもんはキツい。
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主人公アニーが㍉でも好きになれるかで、この映画の評価は一変すると思います。誇張抜きでアニーみたいな人間が傍にいる生活を続ければ、PTSDを起こすでしょうそれぐらい迷惑な人です。
というのが連絡無しにいきなり恋人と同棲している友人宅に不法侵入するわ、勝手に車と携帯盗んで運転するわ、飲食店でマスクをつけろと注意されれば「見えないマスクをしてるわ」だなんてのたまうわ、無銭飲食するわ…
とにかく最低なんです
いくつかの映画レビューを観たけどアニーへのヘイトが凄まじいのよ、「死んでほしいと思った」みたいなことをみんな書いてた。
それぐらいパネぇんすわアニーさん。
ただいざトラブルに巻き込まれて酷い目にあって、それこそ死んでもおかしくないような目に何度も合うんです。周囲の人間はコロっと死んでいくぐらいですよ、でもアニーさんは死なんのよ。
ゴキブリ並みの生命力と、謎の配信者スピリットで渦中の様子を映してくれんですよね。
私は一歩間違えれば死ぬ思いしても、すぐにポロっと下ネタ混じりの冗談をこぼすアニーに「おもしれー女」って思ったから受け入れられましたが、そうならなかった人は本当に無理な映画だと思います。で、結論無理でした、となった人の感覚は普通だと思います。
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謎の老婆”アンジェラ”を車に乗せてから怪現象に襲われていくんですが
この”アンジェラ”の怪異っぷりが良かったですね。
せき込んで苦しそうな老婆なんだけど、視点がパッと切り替わると高い高い木の上で直立してたり、水面からふわっと浮き上がってそのまま浮遊したり、走る車を飛びながら追いかけてきたり
特に走る車をアンジェラが追いかけるシーン!!
爆笑!ここだけでも何回でも観たい!
手持ちのiPhone視点なので、怪異との距離がとにかく近い!嫌なジャンプスケア的に感じる箇所も少しあったが、いい意味でサプライズに感じることが多かった。
廃墟となった遊園地の中に逃げ込んだシーンで出てくる「童話の世界っぽい人面の樹」とか「鏡張りの迷路」みたいな
子ども時代に感じた不安さ、恐怖感を引き出してくれるのもよかった。なぜ遊園地が出てきたのかっていう文脈はワケわからんし、アニーがわざわざ施設内に入ったのもワカわからんけどそれはまあいいでしょう。
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前述したとおり、見所は結構あるんですよ。
配信を観てるコメントニキたちもおもろかったし。
でもリアルうんこを始めとしたNGなシーンも多いんです。
なのでぇ、地元の昔ながらの友人で犬のウンコを手持ち花火で焼いて笑えるぐらいの関係性の人じゃないとオススメできないですね。
あるいは丸々全編通しで観るんじゃなくて「このシーン観てくれよwww」って感じで観る分にはいい感じっす。
あ、それならオススメだわ。
オススメです。