印象的な面会シーンのある映画 3選
2022年12月時点、先進国グループであるOECD加盟国(34か国)のうち、死刑制度があるのは米国・韓国・日本の3か国のみである。
過去に死刑制度について時事ニュースと絡めて私見を綴ったことがある。
上記のnote内に記述したが、日本では死刑が適用される多くのケースは、2人以上殺めている。
当たり前だが複数名を手にかけるというのは異常だ。
ついカッとなって…といったフレーズを聞くが、人の怒りは6秒までしか持続しないという。そういった精神的な面でも理解できなければ、物理的に6秒以内に複数名を殺すなんて、マシンガンでも持っていない限り不可能だろう。
何を言いたいかというと、複数名を殺害する、連続殺人というのは抜きんでて異常な行為ということだ。とてもじゃないが通常の感覚では、理解なんてできない。
人は時にそういった理解できない対象に、悪魔的な危うい”魅力”を感じることがあるだろう。
本noteは、そんな連続殺人鬼…シリアルキラーを題材にした映画作品を紹介しよう。
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羊たちの沈黙
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簡単なあらすじ
カンザスシティをはじめとしたアメリカ各地で、若い女性が殺害され、かつ遺体の皮膚が剥がされるという痛ましい事件が連続的に発生。FBIアカデミーのクラリスは、元精神科医の囚人ハンニバル・レクターに、事件に関する助言を求める。
シリアルキラーときくと、とにかく頭が良くて口が上手くてどこか魅力的。そんなイメージ像をつくったのは、本作に登場する人喰い精神科医”ハンニバル・レクター”だろう。
レクター博士は、秩序型とよばれる連続殺人をおこなう。綿密に練られた、計画的な殺人をおこなう。いや、レクター博士の場合は”食事”と呼称すべきだろうか。
暗数殺人
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簡単なあらすじ
恋人を殺害した容疑で逮捕されたカン・テオは、麻薬捜査官キム・ヒョンミンを呼び出す。カン・テオはいままでに7人殺した、と語る。その言葉を直感的に信じたヒョンミンは、彼の自白した情報を元に捜査する。
暗数【あんすう】というのは、実際の数量と統計上あつかわれる数量との差を指す。わかりやすくいえば、発見されている事件と、発見されないまま有耶無耶になっている事件の差である。
7人殺したといったが見つかった遺体はほぼない。しかし直感的に、確実にコイツは7件の殺人を起こしている。誰にも見つかることなく殺されて、誰にも見つけてもらえないままの被害者がいる。
遺体を見つけてやらないと。正しくカン・テオを裁かないと。執念と悪意の戦いを描いた作品。
死刑に至る病
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簡単なあらすじ
24人の少年少女を殺害した殺人鬼・榛村(はいむら)から、大学生の雅也のもとへ手紙が届く。榛村は雅也へある頼みをする。それは24件の殺人のうち1件だけは”自分がやっていない”、えん罪であることの調査だった。
本作は殺人鬼・榛村の言葉は本当なのか嘘なのか、えん罪を主張する殺人の真犯人は誰なのか。といったわかりやすい推理要素の本筋を通して、まるで病のように人に影響をあたえる榛村の異常性から性善説・性悪説について考えさせられる。
榛村は少し現実味のない、あまりにも掴みどころがない、まるで突然変異のようなモンスターに見える。あるいは関わる者すべてに災厄をふりまく死神だろうか。
そんな感じ
っすね。