【小説】死生活と石 #2
「ねえねえ、君はここをどう思う?」
飯を口に入れようとしたタイミングで、隣から声を掛けられた。誰かと思えば、自分と同い年のリュウヤだった。同い年ではあるが親しくはない奴だ。
「ここ? 飯を食う場所だ」
キョウスケはそう答えると、飯を口一杯にほおばった。その姿を見ながらリュウヤは固まる。キョウスケの答えは、予想していなかったものだったようだ。
「はっはっは! 違う違う! 『ここ』っていうのはこの場所のことじゃなくて、この村のことだよ! それを君はどう思う? って、僕は聞いた