見出し画像

最幸のプレゼント (140文字小説)

 小窓を覗くと、二本あった。

 便座の上で、私は涙をこぼした。

 彼の笑顔が脳裏に浮かぶ。

 もう五年、私達は無理した笑顔を交換してきた。

 月末の彼の誕生日に、最高のプレゼントができる。


「ようやく授かったわ」

「本当かい!?」

 もう、これでいい。

 不妊の原因は、私ではないのだから。

頂けましたサポートは全て執筆に必要な活動、道具などに使用させていただきます。是非、よろしくお願いいたしますm(_ _)m