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しあわせ (Twitter140文字小説)

 とくとくと音を叩き、湯気をまとった美酒がお猪口に注がれる。

 宝物を持つように猪口を大切に抱え、そっと鼻先に近づける。

 すぅっと甘い香りに鼻腔をくすぐられ、お腹にぐいっと一気に流し込む。

 家内のお疲れさまが耳に届き、体がほのかに温もる。

 疲れがほっと抜ける。

 ああ、幸せだ。

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