夏祭り(続編)
今回は、以下の投稿の続編で、写真ばかりになることをご容赦ください。
怖いもの見たさとはいえ、麻布十番駅のホームに降りたその時から、まさか行列ができているとは思わず、地上に出る前から嫌な予感がした。
それでも、まだ明るい内ならそこまで混んでいないだろうと、幾ばくかの期待はした。
二列ぎっちりに並んだエスカレーターを、つづら折りに何度か上り、ようやく地上に出た。
何十年ぶりかに、麻布十番納涼まつりに来た。
もはや、何十年前のお祭りの面影など何もなく、人の多さにただ辟易した。
幾ばくかの期待は、完全に裏切られた。
言ってしまえば、露店が並ぶだけの普通のお祭り。
わざわざそんなもののために、よくもまぁこれだけの人が来るもんだ、と、自分の過去を棚に上げ、湿った空気と人を押しのけ、とりあえずグルッと歩いてみた。
ついでに、ランダムに写真を撮ってみた。
結局、わたあめなど売ってなく、何も買わず手ぶらで鳥居坂をせっせと登り、これまた人の多い六本木まで歩いて帰った。
よき夏の思い出にすらならなかった、ただの人混み散歩だった。