華麗なる戦い

今や将棋界は、藤井八冠一色である。その強さ、比類なきものであり、永遠に勝ち続けるのではないかと思うほどである。
一昔前は、羽生九段が圧倒的に強く、やはり永遠に勝ち続けるのではないかと思っていた。

しかし、時が流れればいつかは主役は変わる。
藤井八冠とて、いずれは主役の座から降りる時がくる。

小田急線、参宮橋駅を降り、首都高4号新宿線沿いに西新宿方面に歩いた。途中、「駒テラス西参道」という将棋にまつわる施設が、高架下に連なった形で広がっている。イベントスペース、スタジオ、売店、カフェなど、必ずしも将棋を知っている必要がない人でも立ち寄れる施設だ。
今日は、かの藤井八冠が戦う棋戦があるらしく、そのPRも大々的に行われていた。

家に帰り、そういえば藤井八冠は勝ったのだろうかと、ネットで調べてみたところ、惜しくも負けたのこと。
まさか、こんな早く主役の座を降りることはないだろうが、負ける時だって必ずある。勝ち負けは時の運とも言う。挑戦者ともども、精一杯の戦いをすれば、自ずと結果は出るはず。勝ち負けも大事だが、悔いのない華麗な戦いを見せて欲しい。