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冬の焙煎
今日は久々のフル在宅。
つまり、暇な日だということだ。
WEB会議さえなければ空き時間となるため、珈琲豆を焙煎した。
原則、天気のいい日中帯は、窓を開けて過ごす。
今の寒い季節でも、それは変わりない。
換気が目的だが、閉め切った部屋というのがどうも性に合わない。
外気と同じ風を感じていたいわけだ。
朝から窓を開け、確かに寒いと思いつつも、そのまま午前中が過ぎた。
昼になり、室温を見てみると、10℃。
コンビニに昼飯を買いに出た外の方が、日差しがあり、よほど暖かかった。
冬場のそんな室内で焙煎をすると、夏場の暑い時期と違い、温度管理が難しくなる。
つまり、思ったより温度が上昇しないため、コントロールがより必要になるわけだ。
かといって、初めから強火でやればいいというものでもなく、料理用温度計でこまめにチェックし、コンロの火加減を微妙に調整しながら、かつ鍋を振るという慌ただしい焙煎となる。
じゃあ、そもそも室温を上げればいいじゃないか、と言われそうだが、エアコンの暖房が大の苦手で、まず使うことはない。
それに本来、あまり家にいないため、少々の寒さは慣れればなんとかなり、無理に暖房を使ってまで暖めることはしない。
マンデリンの深煎りを作った。
この豆は、チャフ(カス)が少ないので後片付けが楽だ。
窓を開けてたせいもあり、煙感知器も反応しない。
一息つこうと、焙煎したてのマンデリンで珈琲を淹れた。
焙煎したばかりの豆は、少量のお湯を注ぐだけで、火山のマグマのようにボコボコと膨らむ。
そしてこれがまた、落ち着かない味。
一日寝かせたカレーの方が美味いのと同じで、最低3日ぐらいは放置しないと美味しくない。
わかってはいたが、ちょうどよく次は面白くもない社内会議。
気合い入れる必要もなく、飲み頃の豆を使うのももったいないと、ケチったわけだ。
グイッと飲んで、マグカップをちゃちゃっと洗った。
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