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過去に戻る

人生をやり直したいと本気で思ったり、一度でいいから時間が戻り、あの時のあの時点からやり直せれば今の自分ではないはずだと思ったり、人間誰しも一度はそう考えたことがあるはず。

そこで、過去に戻るとはどういう事か、パターンを整理してみた。
三つの方法が考えられる。

1.『今の自分のまま昔に戻る』
要するに、タイムマシーンに乗って過去に行くこと。
だが、昔の自分が存在するわけで、入れ替わるわけではない。過去の世界では、自分は存在し得ない存在となる。これでは意味がない。

2.『今の自分の意識のまま、昔の自分に乗り移る』
一日二日前ならともかく、十年二十年前では恐らく無理だと思う。
おそらく、当時の生活環境についていけない。
例えば、急に学生時代に戻ったとして、やっていくことができるか。それに、今の意識が残っている以上、「今」を棄てた後悔をする時が必ずくるはず。

3.『今の自分を抹消し、昔の自分に完全に戻る』
こうなると、やり直すという意志さえなくなってしまう。まさか自分自身が未来からやり直しに来たなどとは思いもしないだろう。今の自分は死んだも同然となる。

こう考えてみると、「やり直したい」という意味は、おそらく2つ目のパターンを想像する人が大多数ではないかと思う。

けれど、仮にやり直せたとして、果たして本当にそれが正解なのかどうかは、結局時が経たねば解らないもの。
人生に正解はない。リハーサルはない。全てがぶっつけ本番。
今のこの瞬間の自分の判断を信じて生きれば、それでいい。

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