いつもの正月
普段テレビを見ることはほとんどない。
ただ、正月の三が日だけは、朝起きるととりあえずテレビをオンにする癖というか習慣がある。
一日は実業団駅伝、二日三日は箱根駅伝、真剣に見るでもなく、半ば聴きながらテレビをオンにしているという具合だ。
特段、愛社精神だとか愛校心だとか、そんなものは持ち合わせていない。
むしろ、愛社精神どころか、辞められるものなら一秒でも早く辞めたいぐらいの心持ちだ。
その勇気がないのが情けなくもあるが。
三日間テレビを聴いてると、自分のいる会社名と卒業した大学名が耳に入ってくる。
そんなものは持ち合わせていないものの、ことスポーツとなると、頑張れと思わず応援したくなる。
あんな長い距離、よく走れるものだと感心する以外何もない。
会社は優勝できなかったが、大学はもしかしたら優勝できるかもしれない。
無事に襷をつなぐことを願い、深煎りの珈琲を飲みながら、明日もまたテレビを聴くことにする。