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日本語教室の近況

日本語教室を始めてから1年が経ちます。人に物を教えることも、教室の運営自体も全くの素人ながらどうにかここまで来ました。多くの方のご意見や経験を参考にやってきた現実をお伝えします。

最初に始めた頃から、学習者を集めることが一つの課題になることはわかっていました。近隣でも、日本語を教えるスキルを持った人に全て投げてしまい、肝心の学習者のケアをできず、学習者が来なくなり、結局日本語教室がなくなった事例を聞いていましたし、反面現在でも長きに渡り続いている教室は会長や副会長などの国際交流協会の幹部の方たちが率先して日本語を教えていることがわかりました。

私自身コーディネート側に回ろうと思っていましたが、現実的に自分もボランティアの日本語教師養成講座を受け、現状教える側として教室に参加しています。

学習者が来るようになるまで半年、「日本語教室」と銘打ちながらも誰も来ず、私一人が日本語の教え方を自習する日々でした。

地元の初めて技能実習生を雇用する会社から問い合わせがあり、ようやく2名の学習者が9月より参加しました。その時に、他の会社にもお声掛けをし、約8名の学習者が来るようになりました。場所を学習者の行動範囲にある公民館へ移し、毎回来る人数は増減しながらもどうにか進めてきました。

やはり雨の日や雪の日などは開講していても誰も来ないことがあります。

またそのうちJLPTの試験に挑戦する学習者となんとなく来ていた学習者に隔たりが出来てきました。なんとなく来ていた学習者はノートすら用意せず、1時間半の授業が辛そうでした。また、そのレベルに合わせた授業は初級を脱した学習者にキツそうでした。

週に一度の授業で、教える側が一人で、となるとかなり無謀なこともわかります。レベルが違う学習者、求めるものが違う学習者に一人では対応しづらいものです。

ですので、現状はレベルの高いN1レベルの学習者に手伝ってもらい、N3レベルの学習者を指導しています。N1レベルの学習者は自習意欲が高く、人に指導することでより自分のレベルが上がることを意識しているようです。これは非常に効果が高く、前向きになれます。

近況としては学習者の数は減ってしまいましたが、本当に学習したい人だけが残っている状況です。無理に人数を増やしても自主的でない人はすぐに来なくなります。

このまま続けていきます。

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