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繊維産業のサスティナビリティ報告書を読んで。vol.4

経済産業省のレポート「新しい時代への設計図」2021年7月をよんで日本の繊維産業の現状を勉強していこうと思います。

レポートの文章を抜粋したものに、コメントや補足しながら自分でも理解を深める。スタイルで読み進めていきたいと思います。よろしくお願いします。

vol.3の続きからです。

Ⅲ.サステナビリティに係る現状と今後の取組
1.環境配慮                     (1)背景                       資源・エネルギー等の需要の増大、気候変動を始めとする環境問題の深刻化等を受け、これまでどおりの生産・消費活動は限界を迎えていると言われている。リニア・エコノミーからサーキュラーエコノミーにしていくことが求められている。このためには、新たな資源投入量を抑制し、消費活動後の製品の回収・リサイクル等により新たな製品へとつなげていく取組が必要となってきている。
リニア・エコノミーとは、

自然界から労働力によって取り出された資源やエネルギーを使って、また、労働力を使って生産された製品が一度きりで使い廃棄される経済活動です。

サーキュラー・エコノミーとは、

自然界の資源やエネルギーの消費や消費された製品の廃棄を少なくする為に、生産、消費、廃棄を円を描く様に循環させる経済活動です。さらに、この循環の過程でも価値を生み出して経済成長していこうとする活動です。

日本政府は2050年までに脱炭素社会、カーボンニュートラルを実現し、温室効果ガスの排出を実質ゼロにすることを目標にしている。
温室効果ガスと脱炭素社会、カーボンニュートラルとは、

太陽からの熱を封じ込めて地表を暖める作用をもたらす大気中のガスのことです。主に二酸化炭素です。二酸化炭素の「排出量」から、森林などによる「吸収量」を差し引いて、合計を実質的にゼロにすることです。ちなみに世界の平均気温は約100年前から既に1℃上昇しています。

繊維産業も2020年5月、経済産業省が策定した、「循環経済ビジョン2020」の循環システムの検討が急がれる分野の1つに指定される。
循環経済ビジョン2020とは、

経済産業省が2020年5月に今後、循環経済の実現にむけて日本が重点的に取組べきテーマをとりまとめたものです。まず、3点の背景があります。1.リニア・エコノミーの限界、2.デジタル技術の発展、3.市場・社会からの環境配慮要請の高まり。そして3点の柱があります。1.環境活動としての3R(リデュース、リユース、リサイクル)から経済活動としての循環経済への転換。2.グローバルな市場に循環型の製品・ビジネスを展開していくことを目的に、経営戦略・事業戦略としての企業の自主的な取組を促進。3.中長期的にレジリエントな循環システムの再構築。です。

レジリエンスとは、

一般的に「復元力、回復力、弾力」と訳される。近年は「困難な状況にかかわらず、しなやかに適応して生き延びる力」と使われるケースがふえる。

3.のレジリエントな循環システムとは、強靭な循環システムを作ることを意味していると思います。

今日はここまでにします。

また明日、ありがとうございました。


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