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オンラインゲームで特殊詐欺に遭った話

1.はじめに。

当ブログをご覧いただきありがとうございます。

こちらのブログでは、ゲームアカウントの売買から始まるインターネット詐欺についてお話ししたいと思います。

今や娯楽の主流になったスマホゲーム。
遊んでいる人の年代層は幅広く、大人はもちろん、スマホを所持する10代の方やその親御さんにとっても他人事ではないかもしれません。
数ヶ月前、私の友人「大学生A」がゲームアカウントの売買に関する詐欺被害に遭ってしまいました。
なお、こちらの記事の内容は全て警察に報告済みです。
注意喚起として多少ぼかしを入れておりますが
【犯人と実際にやり取りをした画像】を詳細に載せております。
この経験談を通じて、同じような被害に遭わないよう、
皆さんに注意喚起をしたいと思います。
特にスマホゲームを楽しむ若い世代に向けて、夏休みに入る前の今、
少しでも役立つ情報を提供できれば幸いです。


2.ゲームアカウントの売買に関しまして。

現在、ネットゲームのアカウント売買サイトが増えてきております。
自身が作成し所持しているゲームアカウントの売買自体は法律違反ではなく、法律違反の対象となるのは「不正に入手した他人のアカウント」となります。
また法律違反にはなりませんが、各ゲームの利用規約ではアカウントの譲渡・売買を禁止していることが多いため、取引に使用されたアカウントが売買されたアカウントということが判明した際、アカウントの停止・削除処分をされます。
その行為に対してゲームの運営側から被害届などが出された場合、逮捕されてしまう可能性もありますし、新たなトラブルのもとになりますので、絶対におやめください。

当記事は「インターネットゲームアカウントの売買」を推奨する趣旨は一切ございません。

3.被害者【大学生Aさん】のプロフィール

※特定防止のため多少のフェイクを入れてあります。

今回の被害者は、大学生Aさん。(以下、Aさん)
スマホを買い与えられた小学生の頃から色々なスマホゲームに夢中になりました。
高校生の頃は1年生の半ばから高校2年生の半ばまでバイトもし、そのバイト代の範疇で課金をしながらスマホゲームで遊ぶこともありました。
高校3年生では少しお休みし大学受験を経て大学生に。
また、高校を卒業する前に自動車免許を取得。
大学生になってからはまたバイトを再開し、学業と両立させながら過ごす傍ら、それまでも細々と遊んでいたスマホゲームに、以前よりものめり込むようになります。
また遊ぶゲームのジャンルもソロでやるRPGよりも、他プレイヤーとの交流ありきのMMOへと変わり、高校生の時よりも収入が増えた分課金額も増え、ゲームに費やす時間も多くなっていきます。
そして、今遊んでいるゲームにもっと課金したい。と思い始め、考えついたのが過去遊んでいたゲームのアカウントを販売する事。
アカウント売買についてはゲーム仲間に「売買サイトがいくつかある話」を聞いていたので、深く考えふこともなく売買サイトに登録しゲームアカウントを出品したことが始まりでした。

4.売買サイトでの出来事

被害者が最初に登録した売買サイト
もう一つの売買サイト、こちらは詐欺サイトです

出品したゲームアカウントは今現在もサービスの続く大人気のゲームタイトルで、一時期熱中してやりこんでいたため所謂「人権キャラ」という、ゲーム内のあらゆるクエストを攻略していくのに欠かせないキャラクターをほぼ全て所持し育てていたこともあり、出品直後から購入に関するお問い合わせのコメントが多く寄せられました。
ただしその大半はこのようなコメントばかり。

出品後に殺到するコメント

日本語に違和感を感じるいかにも怪しい文章と、とあるチャットアプリへの誘導。Aさんが出品した売買サイトではこの様に「外部ツールへの誘導行為」は禁止されており、Aさん自身も、このようなコメントは売買サイトの規約違反であることを認識しておりました。ですので、取り合うこともなくそのようなコメントに対してはコメントの削除とブロックをすることで対処しておりました。

そんな中、購入されましたと通知が入ったのです。

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