文献管理ツール:Paperpile
論文などの文献管理ツールを色々試してみた結果、最終的に落ち着いたPaperpileの使いやすさについてご紹介ます。
色々ある文献管理ツール:Endnote, Mendeley, Paperpile
論文などの文献管理ツールは色々なソフトが発売されています。
私は大学アカウントで無料利用できるEndnoteをしばらく使ってから、Mendeleyを試し、最終的にPaperpileに落ち着きました。
それぞれ良いところ悪いところがありますが、文献をコツコツ集めて一気読みすることが多い私のやり方で最も相性が良かったのがPaeprpileでした。
Paperpileのメリット
使いやすい直感的なUI
Paerpileの最大のメリットは、使いやすいインターフェースにあります。
論文を収集するときの操作が少なく、分類も直感的に行うことができ、UIもこなれているため他のソフトで感じたストレスがほとんどありません。
Endnoteなどでは文献を取り入れる際の手順がやや多く、動きがもっさりしている硬派な印象がありましたが、Paperpileはチュートリアルを見なくても簡単に操作ができる利便性はとても感心しました。
Google scholarとの連携
PaperpileはGoogle scholarと連携しています。
Google scholarで検索した論文をワンクリックで取り込むことができる点は、大量に論文を探す必要がある研究者の方にはかなりの時間の節約になると思います。
ブラウザ検索でも、主要な論文サイトからであればワンクリックで文献情報だけでなくPDFもダウンロードしてくれるのは非常に便利です。
iPadでの書き込み
PaperpileはPCブラウザとiPadのアプリの両方で使用することができます。
私は論文は出力せずにすべてPC上で管理していますので、iPadと同期して書き込みながら論文を読んでいけるPaperpileは最適でした。
強いて言うと書き込みで標準選択できるペンの色がパステルカラーばかりで、もう少し色のバリエーションがあるといいなと思っています。
Paperpileのデメリット
有料ソフト(2.99ドル/月)である点や、PDF Expertなどには及ばない書き込みの性能を除けば、ほとんどデメリットはないと感じます。
料金についても、年間5,000円ぐらいで文献管理の時間を大幅に節約できるのであれば、費用対効果は十分おつりが来るレベルなのではないかと感じます。
解決していないこと
今一番解決したいのは、ロックがかかったPDFへの書き込み方法の確立です。自分の中の現時点の及第点のソリューションは以下の2つです。
一つはPCでロックがかかったPDFを「PDFで出力」してロックを外すやり方です。このやり方の欠点は、PDFを文字として認識しなくなるため、アンダーラインやマーカーがうまく弾けない点です。
もう一つは、PaperpileからiPadアプリのPDF Expertなどで開き(なぜかPDF Expert上ではロックが無効化される)、それで線を引いたり注釈を入れるやり方です。欠点は、再度PDFをPDF Expert→Paperpileに取り込む必要があり、更に取り込んだものは再びロックがかかる点です。再度線を引きたいときはPDF Expertで開かなければなりませんので、二度手間ですね。
解決していない点も含めて、今後もっと便利なPaperpileの扱い方を見つけていきたいです。
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