【コラム】「あの時は良かった。」を完全に辞めたいのに。
『らんま1/2』のアニメがリメイクされるというニュースが耳に入ってきました。
小学校の頃、夕方の再放送でやっていた時は楽しみに見ていたし、通っていた書道教室にはコミックスが19巻まであって、受講した後にちょっとずつ読み進めるのが好きで、今回のリメイクもとても楽しみにしています。
また好きなTVゲームもどんどんリメイクされていきます。
『FINAL FANTASY Ⅶ』が有名ですが、僕ら世代だと『聖剣伝説3』とか最近だと『ロマンシング・サ・ガ2』のリメイクが発表され、その発表直後は胸がときめきました。
リメイクされた映像を観てときめき、リメイク前の映像を観て懐かしみ、一通りワクワクした後、考えてしまうのが「あの時は良かった。」という事。
最も多感な時期に目に耳にした全てのものがキラキラした思い出になり、あの頃の思い出が自分を若返らせてくれる気がしてくれます。
どうしても「あの時は良かった」考えに陥ってしまうのですが、あまり考えないように心がけています。
なぜか?昔、自分が嫌だと感じていた親世代と同じ事をしてしまっている感じがするからです。
昔、『ミュージックステーション』や『紅白歌合戦』を観ていた時、両親が「最近の音楽は流行り廃りが早すぎる。」「ずっと1位でいるロングセラーの曲がない。私たちの若い頃には『ルビーの指環』が…。」みたいな事を言われ、聴いていたラジオ番組で15歳〜20歳くらい年上のパーソナリティがそれに近い話をしていて、中学生の僕は「宇多田ヒカルの『Automatic』とかずっと売れてるけどな。」「何もわかってないな。」といった嫌悪感を抱いた記憶があるからです。
令和に当てはめると、TikTokでバズったけど、世間的に、お茶の間にまで広まる曲はあまりない事に「最近はバズってすぐ飽きられてずっと聴かれる曲がない。」「私の若い頃は宇多田ヒカルとかずっと1位だったのに。」って事なのだと思います。
今の中高生は、Adoさんとか藤井風さんとかMrs. GREEN APPLEとかYOASOBIとかは Apple Musicチャート1位なのにとか思ってるのかもなー、と考えてしまいます。
(今あげたアーティストも今の中高生からしたら大人しか聴いてなくて、もっと若者にだけ刺さっている音楽があるのかもですが…)
だから自身が作家として携わっている番組では、あまりにも昔を懐かしむテーマにはしないようにしています。
心がけないと、すぐ昔を懐かしんでしまうからです。けどどうやったってノスタルジーが楽しいってのはあります。
雑談生配信でも90年代、00年代の話やコメントが一番楽しいし、嬉しいですし、盛り上がってしまいます。
普段聴いてる音楽も、好きなドラマも、面白いと思っているドラマも、どうやったって学生時代にハマったものは尊く、輝いていたので、ついつい話してしまうのですが、頑張って律しています。
とはいえ気を抜くと↓みたいなコラムを書いてしまうのです。
ノスタルジーを放出したくなってしまうのです…。
もし僕からノスタルジーを大量に放出され始めたら、遠慮なく忌憚なき意見をお寄せ下さい。気を抜くと本当にすぐ出ちゃうので。何卒です!
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