みんなの居場所、自己実現の場としての「ふらっとカフェ ひどこ」をつくりたいー地域に根差した居場所づくりー
どんな人も「ふらっと」集まれる居場所づくりで、あらゆる人にとっての自己実現を叶える場所をつくりたい
こんにちは。
私たちは普段、名古屋市北区大曽根という場所で、地域に根付いた活動拠点として、「なんちゃってシェアハウス ひどこ」というシェアハウスを開いています。実際にそこで生活を営み、そして住人それぞれが関心のある事柄に関係するイベントを開いたりしながら、開かれた場所としての「まちの縁側」をつくっています。
今回私たちが今後取り組んでいきたいと考えているのは、地域に根差した居場所づくりとしての、「ふらっとカフェ ひどこ」の運営です。
どうして今、居場所づくりが必要なのか
大曽根に誰もがふらっと立ち寄れる居場所を作りたい、そんな気持ちが動き出したのは、大曽根で共同生活をしながら地域に根差した活動を行う若者たちによるシェアハウス「なんちゃってシェアハウスひどこ」の住人の一人、“かっきー”こと貝原さんが、日常の中にあるさまざまな“場”について考えていたときの発想が発端でした。
貝原さんはこう考えます。
私たちが普段生活する空間には、すでに「色」がつけられている。カフェは「コーヒーを楽しむ場所」、病院は「治療を受ける場所」、学校は「勉強をする場所」…といったようにです。私たちが出会う空間のほとんどにはすでに、その空間に存在する人々に対して求められているふるまいがあり、役割があるのです。大学、職場、社会といった場には、こうした前提から生まれる見えない抑圧が存在しており、そこに対し、ときに人々は窮屈さを感じることがあるのではないか、と貝原さんは考えました。
ただ存在しているだけという状態が許される空間、そういった、現在の都市にはない「隙間」をつくりたい、と貝原さんは思うようになりました。
そうした思いがある中、また違う場所でも、居場所づくりの必要性について耳にする機会がありました。
なんちゃってシェアハウスひどこのもう一人の住人、“ニシカズ”こと西山さんが、地域における会議の場である「大曽根まちそだて会議」に出席したときのことです。そこでは、地域の人々にとっての“たまり場”の重要性についてが議論されていました。大曽根における空き店舗の活用についての議論をする中で、「地域のことについて、ただ目的無く、井戸端会議のように話せる場が欲しい」、「地域のみんながふらっと集まれる場所が欲しい」という話があがったのです。
“まち”における居場所づくりの新たなニーズが生まれた瞬間でした。
誰もが気軽に立ち寄って、ふらっと集まれる居場所、そして、そこに集まることで、今地域で何が起きているかを知ったり、何かしたいという思いをもって地域で活動をしたりするための出発点として、自己実現やチャレンジを応援することができる居場所、としての「ふらっとカフェ ひどこ」の構想が、ここから始まっていきました。
「ふらっとカフェ ひどこ」がつくる“場”、そして、まちの中で果たす役割
私たちは今回設けたカフェという場に、誰もが「ふらっと」集まることのできる空間にしたいという思い、そして運営主体の我々シェアハウスの名称から、「ふらっとカフェ ひどこ」と名付けました。
すべての人にとって居心地の良い空間
「ふらっとカフェ ひどこ」では、大曽根の商店街の広い路上空間を活用して、「ふらっと」誰もが落ち着いて自分らしく過ごせるような空間づくりに取り組みます。のんびりコーヒーを飲みながらゆっくり腰を下ろしてお話をすることができ、路上空間にほっと一息つける“開かれた”空間を作ることによって、地域の方、外から訪れた方、誰もがそこにただなんとなく存在でき居心地の良さを感じることができるような居場所を作ります。
自分を表現する一箱の空間「結箱」
またカフェでは、その場所を居場所として使ってもらうだけではありません。「組手什」という木材を使って四辺を囲った箱、「結箱(ゆいばこ)」を、中に好きなものを置いて展示・販売など自由な使い方ができる最小単位の空間として貸し出すオーナーシップ制度を設けています。「結箱」は、1箱のオーナーになってもらうことで、その箱の中の小さな空間をショップとして自分がだれかに手に取ってもらいたいものを売るための空間として、または展示スペースとして、自らが表現したいアートや趣味を発信する場として、利用することができます。この「結箱」のしくみを使って、私たちは誰かのチャレンジや自己実現を応援するきっかけづくりをしたいと思っています。
大曽根というまちをチャレンジの出発地にするための関係案内所
また最後に、地域で活動する人々が集える場所の役割として、地域の外からふらっと訪れた人が、「大曽根という地域で○○がしたい!」「大曽根をこういう地域にしたい!」といった思いを抱いているとき、その気持ちに対して、実際にそのチャレンジの足掛かりとなるような地域との機会や繋がりを案内することができる、“関係案内所”としての役割も果たしたいと思っています。この大曽根という地域とどういった関わりがしたいか、誰と何をしたいかといった要望に対して、最初の一歩を踏み出せるような地域の情報が集約された、地域の拠点としての役割を果たしたいのです。
誰もがくつろげる空間づくり
「ふらっとカフェ ひどこ」では、あらゆるスペースを用いて、誰もが居心地の良さを感じることができるような居場所づくりを行っています。8月にはプレオープン、そして9月にようやくグランドオープンを迎えました。
まず、店内カフェスペースでは、淹れたてのコーヒーやソフトドリンクを楽しむことができ、店長とおしゃべりしたり、作業をしたりすることができます。
つぎに、軒先スペースでは、軒先に立てられたテントの下で、寝転がってくつろいだり、みんなでいろんな遊びをして過ごすことができます。
8月のプレオープン中には、主に子供向けのイベントを多く開催しました。スライム作り、バルーンアート、風鈴づくり、絵本読み聞かせ、といった内容で、とても多くの参加者が集まり、たくさんの人にとっての居場所としての「ふらっとカフェひどこ」が大いににぎわいました。
「ふらっとカフェ ひどこ」を通して、私たちが目指すもの
私たちは、今回の「ふらっとカフェ ひどこ」を通して叶えていきたいことが三つあります。
一つは、あらゆる人にとっての居場所をつくること。まちの中にふらっと集える居場所を作ることで、誰もが自分らしくいられる空間を作ることです。
そして二つ目は、誰もが自分らしくいられる空間の中でさらに、誰もが新しいチャレンジに取り組むことができる場をつくること。まちを拠点に活動していきたいと考える人に対して、その背中を押すことができる、チャレンジを応援することができる場をつくることです。
最後に三つ目は、多くの人がチャレンジすることができる場として、地域との繋がりを築ける場をつくることです。地域の人も、地域の外から来た人も、何気なく集まることができる場を作ることによって、交流や繋がりが生まれる場を大曽根というまちにつくっていくことです。
“まち”の中で、誰もが自分らしく、そこに「いる」ことができて、またその中で、新たなチャレンジや自己実現ができることを可能にする居場所づくりをしていきたいと考えています。
noteクリエイターサポートプログラムに応募した理由
今回、noteクリエイターサポートプログラムに応募するにあたっては、「ふらっとカフェ ひどこ」の運営やカフェ内のインテリアといった設備面に対してのサポートを希望します。
また、居場所を必要としている人や、居場所について関心がある人、何かチャレンジしてみたいという気持ちをもっている人、一人一人に今回の取り組みを知ってもらうために、イベントの告知や広告面へのサポートが必要だと考えています。
これらの理由から、今回のプログラムに応募しました。
■希望するサポート時期
2022年10月〜2023年3月
(現時点において、「ふらっとカフェ ひどこ」の開催は、今年度中を予定しています。)
■支援してほしい内容
①支援金
希望金額:約13万円
(内訳)
結箱材料費:3000/箱×30箱=9万円
チャレンジショップ内インテリア費:4万円
②カフェにおけるイベントの告知、広告
広報手段の強化(毎月1回発刊しているチラシ・イベントの状況を告知する場所としてnoteを活用していきたい。広報についてアドバイスを頂きたい。名古屋圏などの方々向けのダイレクトな広報手段についてアドバイス・支援を頂きたい。ex:(東海圏の人向けのWebサイト上での広報ノウハウ)
私たちについて
今回の「ふらっとカフェ ひどこ」を運営するのは、普段名古屋市北区大曽根において開いている「なんちゃってシェアハウス ひどこ」の住人たちです。
「なんちゃってシェアハウス ひどこ」とは、居場所が欲しい・研究のための拠点が欲しい・おもしろい地域「大曽根」に関わりたい、など…様々な想いを持つ若者が、名古屋市北区にある大曽根商店街に面するマンションでの共同生活を通し、開かれた居場所である「まちの縁側」づくりを行なっているお家兼コミュニティ兼活動拠点です。
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