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pandamda
イザベル(イゼベル)と呼ばれた正室、奈多夫人
大友宗麟さんの二番目の正室、奈多夫人です。死亡年は1587年3月。秀吉の九州平定の前ですね。
八幡奈多宮の大宮司の娘として誕生。九国一の美女といわれています。
先の夫、服部右京亮と死別。奈多夫人は未亡人でしたが宗麟に見初められて1550年くらいに結婚。三男四女をもうけています。姉さん女房といわれています。
子沢山で夫婦円満なイメージですが、宗麟さんは女好きで側室七人がいて、宗麟の浮気癖を治るようにと祈祷したり、スパイをつけたりしています。正室としてその権力は絶大で一族の成り上がりぶりがひどいです。お兄さんは宇佐神宮と揉めていますもんね。
宗麟さんは八幡宮を信仰したり、禅宗に帰依したりします。最終的にキリスト教に傾倒していくのですが、奥さんバリバリの神道。
自室で隠れてキリストにお祈りをしている宗麟さんのところにズカズカ入り込みこんなわけわからん奴に祈り捧げてんじゃねーよ。と啖呵を切ったら離縁されてしまいます。
夫人は自殺も考えたそうですが、最後は臼杵城宗麟のそばで病死します。
宗教対立が無ければ円満な夫婦だったかもしれません。
せめて死の間際くらいは宗麟さんが優しく側にいるといいですね。
たぶんいないよなあ。
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