ペダルを回すのは自分。
下書き記事がひとつだけありました。
投稿ボタンを押すときの葛藤は、
今でも忘れません。
下書きができた きっかけ の記事です。
2ヶ月くらい下書きのままでした。
家族をさらけ出すことはしたくないし、
自分の境遇を売りにもしたくない。
もっと、もっと恵まれない環境で、
それでもわずかな光を信じて、
誠実に生きている人がいると思うから。
ずっと心の片隅に、しまっておきました。
それがいろんな方の
note を読んでるうちに、
迷ってきます。
真っ直ぐ向き合ってる、と。
さらにこの本で
気持ちは固まりました。
ミツさんの半生が書かれた本です。
亡き母への愛が書かれています。
直接、伝えたかった言葉が、
ぎっしり詰まっていました。
ある考えが浮かびました。
想いを伝えるタイミングは
生きているなかで、そうそう ないんじゃないか?
ちょうどその時期に、
ある企画が立ち上がります。
noteEXPO ー 夢を語ってください ー
今じゃないか?
チカラを込めて 投稿ボタン を押しました。
数日後、ある思いが浮かびます。
ーー おかあさんのことを何も知らない ーー
親父からも、誰からも、聞かなかったんです。
「聞くことができなかった」というのが正しいかも。
ずっと蓋をしてきました。
育ててくれた、2人のおかあさんにも
ありがとうを言いたい。
娘を生んでくれた、嫁さんにも
ありがとうを言いたい。
命と引き換えに
生んでくれた人のことを知りたい。
そして、一冊の本として天国へ届けよう。
コツコツ書きました。
面と向かってでは言えないことを
心の中にあるぐちゃぐちゃした感情を
いちど、整理してみよう。
そう思いました。
今ではあんまり珍しくないですが、
片親って何かと注目されていました。
奇抜なアイディアで守ってくれた、きいちゃんの一言。
ずっと下を向いていた授業参観が、好きになったこと。
はじめていやだと言った、きいちゃんの結婚式
ばあちゃんと見上げた、空いっぱいの枝垂桜。
完熟すももが教えてくれた命の重み。
チカラを振り絞って書いたばあちゃんからの手紙
お墓で見つけた、おかあさん。
いくつかのエピソードは浮かんではいたので、
コツコツ、書いていきました。
しかし、僕が書いたのはただのピース。
しかも、形も ぶさいくな。
とても本になるには、程遠かったので
きっかけをくれた、あの人にお願いしました。
丸投げという気持ちは、さらさらなかったです。
あとは僕の文章力ですが、そこは
「 とりあえず 」、で送りました。
「 とりあえず 」は悪いことじゃない。
初動が軽くなるから。
0 → 0.1、0.2くらいにはなるので。
「とりあえず」から「1」にするのは、
むずかしいですけど…
もう恥ずかしいことなんてない。
人から何言われようが、
おかあさんに届けたい。
それだけです。
一回目の返信です。
良かった。
全否定されると思っていました。
何回かのやりとりです。
この辺りは、真剣さが足りていません。
ありがたい。
頼んで良かった。
ダメ なものは ダメ とはっきり言われたい。
どこかで甘えてしまうから。
よちよち歩きのくせに
カッコつけるな!
受け止めます。
経験からくる先輩の話は、
説得力がありあす。
どう受け取るかは、自分次第。
大好きな自転車と一緒です。
乗り方は、教えてもらいました。
この先は自分です。
転んでも、起き上がり、
転んでも、起き上がり、
ふらふらしながらも、
推進力がつくまで漕ぐだけです。
仕事の休憩時間、
朝、5時に起きて2時間。
コツコツ書きました。
読んで、消しました。
この繰り返し。
でも、あきらめません。
ここで中途半端で終わったら、
また今までと一緒だ、繰り返しだ。
また、自分に負けてしまう.
あーでもない、
こーでもないと
右往左往していました。
「畑行くよぉ」
きーちゃんに言われ、
「そんな場合じゃないのにな…」
と、ぶつぶつ言いながら、畑に行きました。
不思議なもんです。
机の上で出ないものが、
畑に行ったら すとん ときました。
きっと畑の空気が必要だったんですね。
望まれない命なんてない。
生まれたからには、精一杯生きる。
この想いを込めて作りました。
まだまた「 未完成 」な作品です。
よちよち歩きです。
はじめて が詰まっています。
はじめて だから書けたと思っています。
良かったら読んでください。
本気で「 kindle出版 」をしたい方には、
ミツさんのサポート、おすすめです。
きっとあなたの道標になってくれます。
ありがとうございました。
自分がいちばんわかっています。
いただいたものは、宝物です。
大事に飾るのではなく、
ゴシゴシ磨きます。
ヨレヨレになるまで使い倒します。