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もし。

もし、あの時に別な選択をしていたら、今ごろ俺はどうしていただろうか。

人生には沢山の岐路があって、その都度その都度、俺らは一つの道を選んで歩いていく。
後悔する選択もあるし、選んでよかったと思える選択もある。

でも、どちらも進んだ先ではじめてわかることだ。

悔やむことも、
喜ぶことも、
残念に思うことも、
悲しいことも、

悔しがることも、
悲しいことも、
嬉しいことも、

寂しいことも、

楽しいことも、

結局は一つの道を選んだ結果。

もし、あの時、違う選択をしていたら。
一つの選択をすると、当然、もう一つの選択肢が、

「もし」

という形で心の奥に生まれてくる。

そこに、もう一人の自分が生き続けていて、別な人生を歩いいく。

過去に選ばなかった多くの選択肢から、俺はたくさんの自分の分身をつくってきたんだ。
俺がつくってきたその分身たちは、そんな「もしもの世界」で俺とは違う人生を過ごしているはず。

俺はこれからもたくさんの岐路に立たされながら、
右、左、真中、後、前、
幾つもの選択肢の中から選んだ一つの答えを歩いていく。

これからも自分の分身を作り続けていくわけだ。

その中には、


君と一緒に幸せに過ごしている俺もいるはずだ。

たぶん。

「一場面小説」という日常の中の一コマを切り取った1分程度で読めるような短い物語を書いています。稚拙な文章や表現でお恥ずかしい限りではありますが、自分なりのジャンルとして綴り続けていきたいと思います。宜しくお願いします。