脚のライン(X脚、O脚、XO脚)について考える
こんにちは。
東京、埼玉、岐阜でパーソナルトレーニングジム「Sharez」を運営している岡崎秀哉(@hide_sharez)です。
このnoteでは、フィットネス業界に関することや、パーソナルトレーニング、スポーツに関することをつらつらと発信しています。
今回は、「ヒトの脚(足)のライン」についてです。
脚のラインというと、X脚、O脚、XO脚といったものが思い浮かぶと思いますが、これについて前提となる考え方を発信していきます。
1.脚のラインはそもそも真っ直ぐではない
そもそも足というのは真っ直ぐではありません。一見真っ直ぐに見えますが、その機能を十分に発揮するためによく見ると特殊な構造をしています。
これを足は真っ直ぐで大腿骨と下腿は直線的に並んでいると思ってしまうと、脚のラインについて正確に理解することができません。
2.大腿骨と下腿の関係性について
以下のイメージの真ん中のように、大腿骨は膝に対して、少し斜めの角度をなしています。
このアングルをFTA(femoro-tibial angle)といい、およそ176°と言われています。日本語としては、生理的外反と言います。
つまり、大袈裟に言うと、ヒトの脚はもともとわずかにX脚的なラインをなしているということです。
また、FTAが180°以上だとO脚だと言われたりします。
これは正面から見た場合の話ですが、さらに上から見た場合にもポイントがあります。
膝関節伸展時は、大腿骨に対して、下腿(脛骨)は10°ほど外旋しながら動くようにできています。この膝関節を伸展する際に、下腿が外旋しながら動くことを「スクリューホームムーブメント」と言います。
以下の動画がわかりやすいですが、大腿骨の動きを表しているので、内旋しながら付着していますが、下腿からすると外旋ということになります。
つまり、立位の膝関節伸展時、大腿骨に対して、下腿は外旋した状態で少しねじれながら付着しているということになります。
見づらいかもしれませんが、下記のイラストのようなイメージで、上から見ると、立位姿勢において、大腿骨の向きと、下腿の向きには少しズレがあります。
正常な脚のラインについてはこれらの理解が必要となります。
3.下腿と足関節の関係性について
次に下腿と足関節(足首)の関係性について解説していきます。こちらも、脛骨に対して、足関節(足首)が真っ直ぐついているわけではないのです。
改めてヒトの身体って複雑にできてますよね・・・(だからこそ、スムーズな動きができたり、負荷を緩衝したりできるわけですが💦)
足関節においては、
軸となるのが、外果(外くるぶし)と内果(内くるぶし)を結ぶライン(距腿関節の運動軸)となります。
ここでポイントとなるのが、外果と内果の位置関係です。
外果は内果よりも後下方に位置しています。(前額面で約10°下方、水平面で約6°後方)
それにより、足関節の底屈、背屈も真っ直ぐ行われるわけではなく、底屈時には足関節の内転、回外を伴い、背屈時には外転、回内を伴います。
さらに、膝関節と足関節の関係性についてみてみると、足関節の運動軸に対して、膝関節の運動軸はややズレがあるのです。具体的には、下記のイメージでいうと、ピンクのラインが足関節の運動軸で、ブルーのラインが膝関節の運動軸です。
また、ブルーのラインをみていただくとわかるように、大腿骨は真正面よりもやや内旋している状態です。
ここまでが、足関節、下腿、大腿の関係性についてです。
足関節、膝関節にそれぞれ運動軸のズレがあることで、脚はスムーズな動きができる仕組みになっているということですね。
4.脚のラインはなぜ崩れるのか?
では、脚のラインがどうして崩れてしまうのか?どのようにして崩れてしまうのか?について解説していきます。
足関節(足首)、足部を例にして解説していきます。
右足でイメージしていただくと、以下のようなパターンがあります。
左側は土踏まず(内側アーチ)が落ちてしまった状態です。右側は逆に足の外側に体重がかかってしまう状態です。
なぜ上記のような脚のラインに崩れてしまうのか、解説していきます。
右足の足関節の構造を後ろから見てみると、以下の左側のイメージのようになります。
踵骨は脛骨に対して外側に位置しており、土踏まず(内側アーチ)が落ちると(いわゆる扁平足)、踵骨が内側に傾き、距骨が内側にズレ、脛骨が斜めに倒れる形になります。(回内足、プロネーションとも言います)
それらの連鎖に伴い、足部より上から股関節にかけての運動連鎖は以下のようになります。(上行性運動連鎖)
ただし、以下のイメージのように、男女では骨格の違いがあり、女性の方が骨盤は前傾寄りですし、骨盤の横幅も広めです。
これにより、土踏まず(内側アーチ)が落ちたケースでも、女性の場合は上記の運動連鎖のように骨盤が前傾し膝が内側に入りやすくなりますし、男性の場合はあまり骨盤の前傾は強くならず、膝と膝の間が開いた形になりやすいです。(もちろん、個人差はあります)
反対に、外側に重心がかかるような回外足の場合、以下のイメージのような運動連鎖が起こります。
上記の男女の骨格差を踏まえると、男性の場合はO脚的な膝と膝の間が開いた形になりやすいですし、女性の場合は踵から見た場合に親指が見えるような内股な状態になりやすいです。
ここまで脚のラインについて、本来の骨格、アライメントから説明し、運動連鎖も踏まえて、ラインが崩れるメカニズムについて説明してきました。
また別のnoteにて、X脚、O脚、XO脚といったラインの構造についてそれぞれ詳しく見ていきます。
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