【35 撮影日記】 北海道最古の「天神藤」と広角レンズ〜天神山緑地
北海道最古の「天神藤」が見られることをフォロワーさんに教えていただき、天神山緑地(札幌市豊平区平岸)へ行ってきました。
緑地の地図はこちらの5番目をご覧ください。
1.まずは全体を見る
初めての場所で初めての被写体なので、できるだけいろいろな方向から見ることを心がけました。
駐車場から緑地内へ入り、道路とは反対側(南側)から天神藤へ。ちょうどお昼ころでしたので、太陽を背にする向きになります。
まず目に飛び込んで来たのがこちら。藤棚の上にそびえ立つ1本。
こちらよくよく見ると松の木なんですよ。後で調べてわかったのですが、松の木に藤が巻き付いているのだそうです。藤の生命力ってすごいですね。
こちらが樹齢200年といわれる木の根元。写真で見たときも生で見たときもまさにガジュマルでした。残念ながら近づくことはできませんでしたが、札幌市よりも長い歴史があるかと思うと、わくわくします。
こちらは道路側(北側)からの様子。手前の大きな松の木から道路までは、10m無いくらい。50mmだと全部入らない感じでした。
さて、この写真からも分かると思いますが、きれいに整備されているため、スペースが少なく、被写体との距離をとれるのは、こちらの道路側と反対側の南側になります。距離をとれば、当然藤棚の中は暗くなりやすく、近づけば全体をとらえるのが難しくなります。
そこで、選択肢として広角レンズが挙げられます。
2.広角レンズで撮る藤棚
先程と同じく道路側からですが、ぐっと近づいて撮りました。お昼時で逆行という状況でしたので、ハーフNDフィルターを付けて、藤棚の根本も見えるように露出上げ目で撮影したので、ややハイキーになっています。焦点距離は20mmになります。後ろに下がることはできますので、24mmでも十分撮影可能でしょう。
こちらは、藤の花を主題にしつつ、根本も入れて藤棚の様子が分かるように撮りました。19mmになります。右側の余計なものを隠したかったのですが、なかなか難しかったです。後から考えると、もう少しローアングルでもよかったかなと思いました。
こちらは、先程と同じ位置から50mmで撮ったものです。
根本に寄れば迫力は出ますが、藤の花の量が減ってしまうところが難点です。花と木の割合についてはお好みですので、20〜40mmくらいで撮るのがよいかもしれません。
先程の位置から左に移動して撮りました。藤棚を斜めから撮ることで立体感を引き出しているかと思います。焦点距離は26mmですので、まだまだ引いて撮ることもできるのですが、左には人、右にはマンションなどが映り込んでしまうので、ちょうどよいところを探してこの画角にしました。
1つ前の写真とほぼ同じ位置から縦構図です。これが広角レンズの醍醐味になるでしょうか。木の根元から手前に向かって伸びる枝、そして花。棚も斜めから撮ることで立体的になっているかと思います。焦点距離は21mmです。
お昼で逆光となれば、光条を撮ってしまうのがカメラを持った者の習性でしょうかね。この松の木と藤のコラボは、ちょうどいい三角形を切り出すことができました。太陽を直接取り込むと光条が大きくなりますが、その分フレアが出やすいです。CanonのLレンズは逆光耐性は強いですが、緑色の玉や線が出ることがあり、それはそれで表現としてはありだとは思っています。ただ、被写体をきれいに見せるには、この写真のように、木の枝や葉などを利用して光条の大きさを調節するのがベターかと思います。
こちらは南側から根本にかかる藤の花を主に撮ったものです。手前の藤の花を意図的に入れてぼかすことで、奥行き感を表現しています。
まとめ
広角レンズで撮る天神藤はいかがでしたでしょうか。
広角レンズは、広いところで使うようなイメージがあるかもしれませんが、実は狭いところで使う方が有効です。しかも、被写体にぐっと近づいて撮ることでより迫力のある写真になります。
こちらの藤の花はもう少し咲いていると思いますので、北海道最古と言われる天神藤をご覧になることをおすすめいたします。
天神藤の撮影枚数:110枚
撮影時間:60分くらい
天神藤以外の撮影枚数:100枚
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