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野球で考える”やる気"の出し方

”越境者”による”越境思考”、今回は「野球で考える”やる気"の出し方」について。
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今回は”越境者”に限らない普遍的な方法。
ものすごく単純。
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(1) やる気は存在しない
(2) やる気が起こるのを待たずに、やりやすいことから始める
(3) それでもダメなら休む
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(1) やる気は存在しない

のが前提であると常に意識すること。
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誰でも、朝起きがけや、午後に入ったタイミングなどで、やるべきことになかなか取り組めないことがあるだろう。本来であればやるべき時間を過ぎてもダラダラとネットを見たりして過ごした結果、ギリギリの時間に追い込まれ、どうしようもなくなって仕事を始めた結果として、結果として何とかなった経験を持つ人は少なくないのではないだろうか。追い込まれないとやらないタイプ、と言っている人もいるだろう。
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この現象自体がやる気の存在自体が無いことを証明している。ギリギリまで追い込まれてやらざるを得ない状況になったところで、やる気と関係なくやった結果として、やれた、ということ。逆説的に言えば、このタイプの人は、追い込まれたと本人が感じるタイミングで物事に取り組んでいる人というだけで、そのタイミングについて、「追い込まれた」と表現しているに過ぎない。
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(2) やれること、やるべきこと、やりたいこと、の順で取り組む

とは言え、誰でも追い込まれると表現するほどギリギリで何かに取り組むのは心理的に辛いだろう。なぜなら、ギリギリまで取り組まないので、いつまでも「やらなければいけない」、「あの仕事が残っているな」という気持ちに苛まれるからだ。やる気が無い以上、やるしかないのだが、ではどうやればギリギリまでまたずに取り組めるのか。
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やりやすいことから始める。自分の得意なことや、誰でもできる単純作業のようなことから始める。その日の朝でも良いし、前日の夜でも良い。できれば週の始まりあたりが望ましい。その週、もしくは日に行うべきことを「先発」、「中継ぎ」、「抑え」として大雑把に整理しておく。
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この中で「先発」が、自分が得意だったり取り組みやすいこと。いわゆる「やれること」。
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やることに対してのハードルを下げてあげることで、まず作業に入ることができる。人間は、考えて動いて論理的に検証するよりも、ひとまず動いてその反応を感じるフィードバックがより強く作用する。Don’t think, feel. とはよく言ったもので、感じることで脳の快感中枢や、心が動き出し、ポジティブなフィードバックに入る。「やる気のスイッチが入った」ように錯覚した状態。
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「先発」で快感中枢や心のフィードバックを得て、ノッて来たら「中継ぎ」として本丸、すなわち難易度が高く、頭脳的にも精神的にもハードルが高い物事、すなわち「やるべきこと」に取り組む。もはや「やる気」についてあれこれ悩むこともなく、ガンガン取り組めているだろう。
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そして、一日の終わりに「抑え」に取り組む。「中継ぎ」に取り組み終わり、充実感を得ている中で、自分の心が本当に「やりたい」ことに時間を注ぐ。既に自己承認を得た状態になっているので、ピュアで深い自分に素直に入りやすい。すでに「やるべきこと」も終えているので、時間的、精神的な焦りもない。
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(3) それでもダメなら休む

危険信号は「先発」=「やれること」に取り組んだものの、思うように進まないケース。本来やれることができないのは、その人が正常な状態ではないということ。だから、身体的にも精神的にも休む。そのまま続けると「やれること」ができないことに自己嫌悪し、悪循環に陥ることになる。結果、「やれること」すらできない自分が生まれてしまう。それは、自分が壊れていくこと。だから、あれこれ考えずに寝る。
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休む方法は色々とあって、今回は寝ることを象徴的に示したが、軽く運動する(アクティブレスト)ことも効果的。その点についてはまた別の機会に触れる。いずれにせよ、「先発」が機能しなければその試合はひとまず開始せずに休暇にする。
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「やれること」で快感中枢と心のエンジンをかけて、「やるべきこと」で自己承認をし、フロー状態で「やりたいこと」に取り組む。そのために、その日もしくはその週についての先発、中継ぎ、抑えのローテーションを決めておく。
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単純だし、簡単だよね。
それでは、今日の試合も楽しんで。
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#越境者 #越境ニュータイプ #越境思考 #越境思考ハック

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