#69 健康系のアプリやゲームの使い勝手、使い心地〜ドラクエウォーク編〜
#51の記事でご紹介したように、これまでに試してきたいろいろな健康系のアプリやゲームの使用感についてレビューしています(一部、まだ使ったことのないものや使いはじめたばかりのものもありますが、参考になるため、あえて加えています)。
いまのところ、下記のアプリやゲームをレビューしていますが、他にこんなアプリやゲームがあるよ!という情報があれば教えていただけると嬉しいです。
<運動系>
FiNC
SPOBY
Nike Run Club
Nike Training Club
Runtrip
LiveRun
日経歩数番
運動系まとめ
LiveRun(番外編)
<食事系>
SIRU+
カラダかわるナビ(企業・健保向け)
カロミル
食事系まとめ
<ゲーム系>
ドラクエウォーク ← 今日はコレ!
ポケモンGO Part.1
ポケモンGO Part.2
今日はゲーム系のドラクエウォーク。ポケモンGOのあと開発された種々のアプリはことごとく撤退しましたが、そうした死屍累々の山々を踏み越えての登場でした。
リリースは2019年9月12日。Wikipediaによると、5日後の9月7月17日には500万ダウンロード、約2ヶ月後の11月15日には1,000万ダウンロードを突破したようで、やはりドラクエ人気は健在ということが示されたのではないでしょうか?
※ちなみにポケモンGOは、サービス開始約1年後には世界累計ダウンロード数が7億5千万、約3年後には10億ダウンロードを突破したとのことで、とんでもない化け物アプリです汗
さて、アプリの詳細は上記のリンク先から見ていただければと思いますが、早速レビューに入りたいと思います。
※本レビューは、実際に利用してみての使用感や使いにくさ、改善点などについて忌憚なく書いています。
あくまでも1ユーザーの声ではありますが、批判しているわけではなく、「この点はこうだったら良いのに」といった改善に役立つ情報になれば良いと思っています。
アプリの特徴
・ドラゴンクエストの世界と化した現実世界を自らが主人公となって歩き、冒険を勧めていくRPG。
・日本各地のランドマークが登場し、ランドマークごとにクエストが発生。
良いところ
・ドラクエの世界観そのままに、遊びながら健康になれる。
→ ドラクエ好きなら間違いなく楽しめる位置ゲーです。
自分の家の周りや外出時など、歩いてモンスターを探し、モンスターを倒すことで経験値やゴールドが手に入りレベルが上がっていきます。ときに通常より強いギガモンスターが時間限定で現れて、近くにいる見知らぬユーザーと協力して倒すイベントが発生します。
レベルを上げて強いモンスターを倒していくというRPG要素は活かされつつ、倒したモンスターは図鑑に登録されていくなど、ゲームを楽しみながら歩いて健康になれるという点が良いところだと思います。
・無料でも相当楽しめる。
→ モンスターを倒したりしていくとゴールドやジェムと呼ばれるポイントが集められるのですが、それを使って強い装備やアイテムを買ったりできます。
また、装備はくじ引き(ガチャ)で強いアイテムがゲットできるのですが、集めたジェムでもくじ(ガチャ)が引けるので、がんばれば課金せずともそれなりに楽しめます。
使いにくいところや改善点
・あるレベル以上になると、課金なしではなかなか強くなれず、モンスターもなかなか倒せなくなってくる
→ ストーリーが進んであるレベル以上になってくると、なかなか倒せないモンスターが増えてきて(というか瞬殺されることも汗)、特に時間限定イベントで出てくるギガモンスターはなかなかHPが減らせず苦労します。
ちなみにギガモンスターは他のプレイヤーとの協力プレイなのですが、圧倒的に周りのプレーヤーが強く、おそらくガチャで装備を相当強くしていると思われます。また、ギガモンスターのHPを多く減らしたプレイヤーから順番にご褒美が貰えるのですが、大体は他のプレイヤーに全部持っていかれてしまい、課金して強くしないとだんだんと面白くなくなっていきます・・・。
・ただレベルアップするだけにアプリを起動しがち
→ これはそもそもRPG全体に言えることなのですが(特にドラクエ?)、ただただレベルを上げるためだけにアプリを起動する・・・、という感じがあります(課金してガチャをしまくればまた違うのかもしれませんが・・・)。
モンスターを倒す以外のリアルイベントなどがあるともっと楽しめるように思いますが、課金してレベルを上げて、モンスターを倒して図鑑に登録する・・・ということがメインなので、ライトユーザーよりもゲーマー寄りのゲームになっている気がします。
開発費を回収する必要があるのは分かるのですが、図鑑コンプリートを目指す仕様であったり、ガチャで射幸心を煽るような思想だと本当のゲーマー、マニア以外は離れてしまうし、そもそも新規のユーザーも入りにくくなっていく、という構図が出来上がるので、それ以外のマネタイズ方法も検討すべきなのではないでしょうか?
ちなみに上記の構図については、ニコ動を作った人(川上量生氏)の本にも書いてあって参考になるので、興味のある方は読んでみてはいかがでしょうか?
関連箇所を一部抜粋しておきます。
かつてのオンラインゲームのように囲い込みをしようとすると、囲い込んだ人たちは“常連化”していきます。それは短期的には有効であっても、長期的に考えると、コミュニティを衰退させる大きな要因になってしまいます。
個人的な意見としては、最近のオンラインゲームは時間がかかりすぎるようになっているのも問題ではないかと思います。まるで「現実世界で生きるのか、仮想世界で生きるのか、どちらかを選べ」と言われているような感覚になるほどなので、それでは特殊な常連以外の人が気軽に楽しむことはできません。入り口の門があまりにも固く閉ざされてしまっているわけです。
「常連だけの世界」になってしまうのは衰退への第一歩です。そうならないようにするためにも、「流動性」を持たせた方がいいのです。
実社会と強く結びついているFacebookなどは、そのこと自体が消滅しにくい要因になっています。
「衰退しないコミュニティ」をどう作っていくかということは、難しいテーマです。そのことがインターネットサービスの今後を大きく左右していくことにもなるはずです。
オンラインサービスを作る場合には、ぜひ参考にしたいところです。
・友達や仲間と繋がる仕組みがなく(弱く?)続けるモチベーションが続きにくい。
→ ドラクエウォークは結構やり込んだんですが、友達と仲と繋がったり、みんなで楽しくやるような感じはなく、結構1人でやり込むタイプのゲームだと思います。そういう意味では繰り返しになりますが、やはりドラクエのもともとの性質というか、RPGという1人でやり込む要素、マインドがそのまま残っているような気がします。
また、図鑑コンプやガチャで囲い込みをしようとすると、上記の本にもあるように、ゲーマー、マニアの一部だけが残って、一般の方々からは敬遠されてしまうようになるのではないでしょうか?
リアルでもバーチャルでも良いですが、友達や仲間と繋がる仕組みやイベントなどがあるとさらに良くなるように思います。
まとめ
今日は、ゲーム系のドラクエウォークを紹介しました。
自分は最近はあんまりゲームをしないのですが、“無意識に”健康になれるアプリやゲームのことを調べていたので、実際に自分で試して「ハマるポイント」「ハマらないポイント」「改善点」等について知りたく、ダウンロードして数ヶ月遊んでみました。
昔はドラクエをやっていたのでなかなか面白かったものの、どこでマネタイズするのか良くわからず(←結局ガチャだけな感じがしました)、また、継続させる仕組みが弱い(←ゲームの世界観や、レベルアップさせたい、図鑑コンプリートしたい、というユーザーの気持ちでなんとか続けさせている感じ)と感じました。
過去にも何度か述べていることですが、現在の健康状態を簡便に見える化すること、行動変容を無意識的に継続させる仕組みは非常に重要と考えられるものの、結局は本人の意識や行動が“主体的““能動的“に変わらないと、そもそも始めないし続けられない、ということがだんだんと分かってきました。
自分はこのことについて、最近ハマり始めているLiveRunという実況生中継のランアプリですごく実感しています(LiveRunのレビューはこちら)。
次回はみなさんご存知のポケモンGO。
実はプレイはほとんどしたことはないのですが、その健康効果に関する論文等が多数出ているので、参考までに周辺情報をまとめたいと思います。
お楽しみに!
<了>
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