#38 アイディアをひらめくコツPart.3(最終回)
さて、今日の記事で「アイディアをひらめくコツ」シリーズは一旦最終回とさせていただきます。
まずはこれまでの記事を簡単にまとめておきます。
第一回では日経スタイルの記事「常識打ち破りたい 使える「不思議ちゃん」になる方法」を引用し、前段で未来予測や論理思考・創造思考について紹介し、後段で筆者らが提案する「ひらめきやすい原理」、すなわち1.インプットを多くする、2.数撃てば当たる、3.発散、収束、仮説検証のステージをきっちりと分ける、を紹介しました。
第二回では、アイディアをひらめくコツとして、上述の「1.インプットを多くする」に加えて重要と思うものとして「インプットは幅広く」「人と話すこと(インプット&アウトプット)」を挙げました。
そして第三回の今回は、具体的にどうやってアイディア出しを行ってきたかということと、実際にどんなビジネスアイディアが考えていたのかを少しだけ晒してしまいます(〃ω〃)
必要は発明の母
結論から言うと、僕の場合は「身の回りの困りごと」「使いにくくて不便なサービスやプロダクト」「あったら良いなとかこんなことできたら良いのに」といった、生活における不満点や痛みをじっくりと見つめ直すことによって、多くのアイディアを見出してきました。
「必要は発明の母」と言いますが、まさにそのとおりかと。
ただし、分かりやすい困りごとやそれに対する対処方法(=ビジネス)は、多くの人が思いつきますし、簡単に真似されてしまうのでそこが難しいところ。
実際に僕のアイディア帳には以下のようなサービスが書いてありますが、既に誰かが手をつけていますし、多くの後発企業が参入していてレッドオーシャン化しているものも多いです(矢印の右:実際に事業化された例)。
※自分でやる予定がないものをいくつか晒しちゃいます(^^)
・高級品レンタルサービス → ラクサス・・・高級バッグのレンタル
・ファッションコーディネート(洋服レンタル) → エアークローゼット
・洋服の写真管理アプリ → サマリーポケット
・気になる項目だけの血液検査 → ケアプロ
・科学者目線で良さそうなものや高価な機器を試して評価するサイト → 女性誌LDK・・・ジャンルは違いますが日用品の効果や使用感を忖度なしで評価する雑誌(下記記事参照)
1番手になるか、圧倒的な参入障壁を構築すべし
と言うわけで、長く事業を継続させるためには、1番手になってひたすら先頭を走り続けるか(1番手はヒト、モノ、カネ、情報が集まりやすい)、圧倒的に参入障壁を高めることで競合との競争に巻き込まれないようにすることが極めて大事だと思います。
さらに大事なことは、現状に満足せずにカイゼンの手を緩めないことでしょうか。これらを常に意識していきたいものです。
ちなみに、最近「ビジネスモデル図鑑2.0/近藤哲朗著」という本を読んでいますが、ここで紹介されている100のビジネスモデルでは「ヒト」「モノ」「カネ」「情報」のいずれかを根本から刷新して仕組みを変えることで、他社との差別化や参入障壁を高くしているとのことで、参考にしたいと思います。
なお、下記サイトではなんと!この本の全文が紹介されていますので、ご興味がある方はぜひ読んでみてください(本の方が圧倒的に見やすいですが)。
さて、次はどうする?
今回、改めて自分のアイディア帳を眺めてみて、結構面白いアイディアをいろいろと考えていたことを再認識しました。
ただ、忙しさにかまけて、どのアイディアも実現化する動きが遅々として進んでおらず、今後はこの動きを加速させていきたいと思う次第です。
これまで侃侃諤諤議論できる仲間を社内外で探してきて、社内で一人、社外でも候補となりそうな人が見つかってきていますが、今後は自分が考えたビジネスアイディアをもとにひたすらビジネスモデルを書くという作業を繰り返したいと思っています。いわば訓練です。
このような訓練は、シリコンバレーの起業家でも繰り返し行われているようです。
このことは、経産省の「始動」プログラムで優秀な成績を収めた後輩が教えてくれましたのですが、彼曰く、シリコンバレーの人たちは、自分たちと比べて圧倒的に発想力が飛び抜けているというわけでもなく、ひたすら同じフォーマットで繰り返しビジネスモデルを作ったり、いわゆるアジャイル的な手法で壊しては作って、作っては壊して、という繰り返しが相当行われていて、その中で実力が伴っていくとのことでした。
なかなか忙しくて時間がつくれませんが、これからビジネスモデルづくりを頑張っていきたいと思います(^^)
ではまた明日!
<了>
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