【書評】『〈叱る依存〉がとまらない』
村中直人『〈叱る依存〉がとまらない』を読みました。
虐待、ハラスメント、DV等様々な事象を「叱る依存」という切り口で、脳科学の観点から解説した書籍です。
世の中で既にかなり議論されているテーマを扱っているのですが、最近のSNSでの炎上・バッシング等、より幅広い事象を脳科学の観点から扱っており、様々な問題に関わる弁護士としても、また、子どもを持つ親の立場としても非常に勉強になります。
弁護士として様々な事案に関わる中で、いじめやハラスメントは、徐々に時間の経過により悪質になっていくという点で、かなり共通点があると感じていましたが、まさに本書で解説されていることが影響しているのだろうと腑に落ちました。
〈叱る依存〉についてもより多くの人に共有され議論ができると、過ごしやすい世の中になるかもしれません。
特に子どもとかかわる方々には読んでほしい一冊です。