【書評】広田照幸『学校はなぜ退屈でなぜ大切なのか 』(ちくまプリマー新書)

教育分野に関わり始めてから初めの頃は教育論や学校論等は読んでいたのですが、かなり被る内容も多く感じたので、しばらく読んでいませんでした。しかし、広田照幸先生のご著書は「日本人のしつけは衰退したか」「現代日本の少年院教育―質的調査を通して」を読ませていただいてとても斬新だったので、たまたま以下の本を本屋で見つけて、今回も期待して購入しました。


結論から言えば、さすが広田先生のご著書、やはり今回も名著でした。、幅広く、深く、そして、分かりやすい洞察に、読み始めてから一気に読んでしまいました。

教育においては様々な論点があります。これはどれも重要ですが、数が多すぎて、個別の論点を一つずつ考えると迷子になってしまいます。今回の著書は、教育について様々な観点から教育の在り方とそこから派生する問題について概観することができます。私自身、今まで学んできた様々な問題が、一気に整理された気がします。

今まで教育に関わってきた方は頭の整理に、これから教職員になったり、また、スクールロイヤー等として学校に関わる方は今後の教育に関する学びの地図となる一冊だと思います。自分もこのような素晴らしい本をぜひ今後執筆したいと思わせる書籍でした。

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