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人間学の学び(『致知』および「木鶏クラブ」等)

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雑誌『致知』の読後感、木鶏(読書会)クラブ、関連書籍についてまとめています。
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人事と人間学ー『致知』からの学びがもたらす効果

 人間学を学ぶ雑誌『致知』。本当に素晴らしい雑誌です。また、読書会である「木鶏クラブ」にも参加し、学びを深めることができます。私も地元の木鶏クラブに参加し、多くの学びを得ています。  人間学は学校で教えてくれません。したがって、社会人になってから学ぶ方も多いです。人間学の学びがもたらす効果について、人事の立場から再度考察してみました。 自己啓発と内省の促進 職場でのリーダーシップ  自己啓発を通じて得られる自己理解は、リーダーとしての資質を高めることになるでしょう。リーダ

【書籍】ハーモニカと榊の葉:桂小金治の父の教えに学ぶ成功の秘訣

 『1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書』(致知出版社、2020年)のp56「1月29日:努力の上の辛抱という棒を立てろ(桂小金治 タレント)」を取り上げたいと思います。  桂小金治は10歳の頃、友達の家でハーモニカを吹く機会があり、その音色に魅了されました。どうしてもハーモニカが欲しいと父親に懇願しますが、父親は代わりに榊の葉を一枚取り出し、「いい音ならこれで出せ」と演奏してみせたのです。その美しい音色に心を打たれた桂少年は、父親のように吹けるようになりたい

【書籍】心に響く努力と感謝の教訓ー大橋秀行氏のボクシング人生から学ぶ

『1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書』(致知出版社、2022年)のp47「1月20日:ここ一番で負ける理由(大橋秀行 大橋ボクシングジム会長)」を取り上げたいと思います。  大橋秀行氏は、幼少期から抱き続けた世界チャンピオンという夢を叶えるため、過酷な減量生活を送りました。その日々は想像を絶するものだったでしょう。一日一食という厳しい食事制限に加え、学校では給食はおろか、水さえも口にしなかったといいます。まるで修行僧のような生活を送る大橋少年の姿に、教師た

【書籍】中村元氏の因と縁の力を現代に応用する

 『1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書』(致知出版社、2020年)のp383「12月6日:因と縁の力を大事にする(中村 元 東方学院院長)」を取り上げたいと思います。  中村院長は、仏教の哲学において因と縁の力を重視することの重要性について述べています。因とは物事の主な原因であり、縁とはその原因を助ける条件のことを指します。これらは無数に存在し、私たちの生活のあらゆる側面に影響を与えています。仏教では、いかに小さなものでも全宇宙が影響を及ぼし、それ自体が全宇

【書籍】井原隆一氏がみる成長企業トップの10の特質

 『1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書』(致知出版社、2020年)のp375「11月30日:成長会社のトップ三十数人の共通項(井原隆一 日本光電工業副社長)」を取り上げたいと思います。  井原氏は、成長企業のトップ30数人との対談を通じて、成功を収めているリーダーたちに共通する特徴を見出しました。その共通点は非常に興味深く、10点にまとめられていました。これらの特質を持つリーダーは、組織を成功に導くための重要な要素を備えており、その共通点を理解することで、他

【書籍】『致知』2024年10月号(特集「この道より我を生かす道なし この道を歩く」)読後感

致知2024年10月号(特集「この道より我を生かす道なし この道を歩く」)における自身の読後感を紹介します。なお、すべてを網羅するものでなく、今後の読み返し状況によって、追記・変更する可能性があります。 巻頭:後藤俊彦さん「歴史に学ぶ―わが国の真の姿を取り戻し、先人のご恩に報いる道」p4  後藤氏が、日本の歴史や文化、そして現代社会が直面する課題について深く掘り下げて述べています。彼の言葉は、過去の教訓を現代に生かすための大切な示唆を与えてくれます。 1. 歴史的な災害