見出し画像

小説のキャラクターは独立する~「浦上咲」の反乱。

 「浦上咲」という存在。


あたしの架空の小説の登場人物です。

 浦上咲とは、どんな存在なのか、自分の「架空の物語」の登場人物でありながら、スピンオフまで描かせるこの女性像はいったい何なのか、考察してみたいと思います。

 設定プロフィールをまとめてみましょう。

 昭和34年(1959年)、10月25日、京都で出生。母は伊集院江利子、父は浦上慎一。婚外児として出生しました。母の死去に伴い、浦上家の養女として東京にて育ちます。6歳下の異母妹の飛鳥の二人姉妹。
 自分の生い立ちと、母の命を奪った原爆症と自分の先天症の疾患に気づきます。

 以来、やや健康オタクに。と同時に父の影響も受け、宗教学に興味を持ちます。はじめはキリスト教学に興味を持ち、ミッション系の女子校に進学、その過程でブッダに興味を持ちました。

 高校3年の時に、妹、飛鳥の家庭教師の柴田耕作と出会います。仏教系の大学に通う耕作に興味を持ち、いつしか恋愛関係。そのまま、耕作の大学付設の短期大学に入学。ブッダの思想に触れ、「求道」と「自分は何か」を求めて放浪を決意。「ふじ色の旅」とネーミング。

 その旅で、咲は二つのことに気づきます。一つはどのような残酷な原因であっても、それがなければ自分はここに存在しないということ。もう一つは、この世の現象すべてはもともときれいも汚いもなく、ただ普通にあることで、自分の心が良い悪いを決めてるだけだと、古刹の高僧の薫陶も受けながら気づきます。
やがて、耕作の子を身ごもり、結婚します。

 というところまで作っていますが、「キャラクターが独走する」というのは本当にあります。このキャラクターは、自然に描いていくうちに自然にできてしまった「浦上咲」なのです。

 本編は実は代替わりして、娘が主人公になってしまっているので、note公開ではダイジェスト版で、予告編あるあるフラッシュ全開みたいな感じで「浦上咲をかたわらにα~Ω」で紹介してますが、オリジナルにおいて、浦上咲は、なんとなく一人の人格になって動いているような感じがしています・

でも、咲は自分が還暦過ぎのおばあちゃんでいるのを望んでいません。

 「だから、てきと~なところで死なせて。」

そんなことまでキャラクターは言ってきます。 それはおもしろいもので、キャラクター自身が話しかけ、ストーリーを振ってくるのです。ですから、今回、Ωのひとつ手前の章ψは、「源氏物語」のテクニックをパクってしまいました。けして手抜きではないのでご理解くださいね。

 小説や物語。そうだ、連載マンガでも、「キャラが一人歩きする」
という言葉があるといわれてますが、それは事実だと思います。
 だって、あたしの後ろに「咲」がいて、じ~っとPCの文面みてるし・・・。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?