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#3 父と母との「縁」を探る
「まずは、キーパーソンやな。」
ニーチェちゃんは唐突に言った。
「はるかちゃん、あんたのおとんおかんに一番近い人は誰や?」
なるほど、その通りだ。
そうなると、おばあちゃんか飛鳥お姉ちゃん、そして村野先生ってところか・・。
・・・・でも、ちゃんと話してくれるかなぁ・・みんななんとなくその話題には触れたくない空気が満載だし。
こいつは難問かもしれない。
ニーチェちゃんにそのことを告げると、
彼女はまるでシャーロックホームズのようなポーズで呟いた。
「それは、ものすごく気になるエビデンスやなぁ・・・。」
「え?どういうこと?」
「つまり、普通やない事情があるって事や。」
なるほど、それはわかったけど、ますます知ることは難しくなるんじゃないだろうか?いわゆる「秘密」というものは、妙にタブーにされるからだ。
「せやな、ほなら、無難なところから攻めることや、たとえばなれそめとかな。」
さすがは相棒それなら話は早い。なんかの話で、あたしの父は飛鳥お姉ちゃんの縁で母と出会ったという話を聞いたことがあった。
すなわち、ターゲットは、飛鳥お姉ちゃんだ。
物事の解決は、ほんの小さな糸口から始めるべきなのだ。というか、やれることはこれしかないからやるしかない。考えても仕方がないから、まずは「取り組む」ことだ。
行動しなくては、何も始まらない。考えるより、まずは動くだ。
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それに決めた! 明日、東京へ行こう。
「なぁなぁ、うちもついて行ってええか?」
「は?」
「原宿行きたいねん。」
こいつ、全く抜け目ないなぁ・・。
さて、今回の行動#3のおさらい
最終目標は、心にとめるべきだが、囚われることはない
最終目標は山頂であり、いきなり到達できるものではない
そこに向かう登山道の選択を模索して決定する
しかし、登山者にとって無理のない選択をすべきである