”教室のえんがわ”開催レポート 「教育論の新常識」 2021/10/30
オンラインコミュニティ
『教室のえんがわ』の目的
教育は、誰かの犠牲の上にあってはいけない。
大人都合の教育は子供を犠牲にし
子供中心の教育は、
大人が犠牲になる可能性をもっています。
目指したいのは、
「大人も子どもも幸せに生きる教育また教育は
その単体で成立しているものではなく
社会に関わるすべての人で取り組むべきもの。
協働作業だから孤立・断絶しがちな教育者(大人)たちをつなぎ
「大人も子どもも幸せに生きる教育」を
協働的に探求できる場として
『教室のえんがわ』を開きました。
教室のえんがFacebookページ
https://www.facebook.com/kyoushitsunoengawa
<今回の開催>
2021年10月30日 20:00-22:00
テーマ:”教育論の新常識”を読んで
教材:「教育論の新常識」
今回の主催は、
スタッフのなおちゃん。
彼女の書いたレポート。
<ゆらぎの時間>
今回の教材「教育論の新常識」
その共著者の一人
髙橋史子氏を交えての会となり、
途中に彼女が担当した
「国籍・日本語教育」の内容はもちろん、
この本を出版するにあたっての経緯も聞けたことは、
貴重な時間となりました。
私からは20のキーワードのうち、いくつかの要約を伝え、
参加者の気になるワードをお聞きしました。
髙橋氏からは、
50人に1人が外国籍であること。
今後2030年には生徒のうち10%、
2065年人は25%が
外国ルーツを持つ子どもになるという推計が
あることなどを交えた話を聞きました。
地域差はあれども、
「これから増えていく状況を公教育はどうとらえていくか」
「教員や学校の対応をどうしていくか」
「母語や母国をどう学んでいくか」
「進学・就労にどうつなげていくか」
などの話へと話は尽きませんでした。
日本は、
国際的にも外国ルーツを持つ子どもへの教育への評価は
低いそうです。
この辺りも含め、
多くのデータをもってお話しいただいたことは、
やはり研究者であり、
専門家の話を伺っている貴重な時間と感じた次第であります。
グローバル化と言われる昨今、
我々もいつ海外にわたり、
マイノリティーの立場になるやわかりませんよね。
日本をどう学び、言葉・思考・アイデンティティを確立していくのか。
「自分と全く重ならない状況ではない」と感じました。
<格差は“悪”なのか?!>
後半、参加者の感想をもとに対話をしたのですが、
“モヤモヤ”“ゆらぎ”が生まれた時間でした。
髙橋氏の扱っている章のテーマ「国籍・日本語教育」としても、
この本の性質としても、
「格差」について書かれています。
(本の副題は『格差・学力・政策・未来』)
「格差は悪なのか」
「研究者/当事者以外」からの言葉だからそう感じるのか
「格差自体はなんなのか」「ただの状態なのか」
「格差がなくなることはない」
終盤に向けては大テーマになり、
それぞれが抱く思いや疑問、
葛藤が深まるところも正直ありました。
答えはそれぞれの解釈がや考えがあるので、出ていません。
ただ、一つの本から様々、感じ、考える時間になったことは
お伝えできるかなと思います。
<最後に…>
今回の「教育論の新常識」は今、
注目を集めていて、
実際にかなりの人の手に渡っているようです。
ただ、今回【読書会】と銘打ったことで、
参加のハードルを上げてしまったと正直思っています。
自分も積読の状態の本があることを考えても、
今回の会にあたっても、
「興味がある方を対話をしたい!」ということが一番でした。
参加者から「髙橋氏の話が面白かった!」と言う声も実際に聞き、
また彼女を招いての会を行いたいと思っています。
レポートを読んで興味を持った方、ぜひ次回ご参加くださいね♡