教師からWebデザイナーへ⑨ 「できるようになった先にあったもの」

Webデザイナーという
想像もしてなかった道に進み始めて
数ヶ月。

独学をしてみて
スクール通ってみて
少しはできることが
増えてきた。

でもその先にあったものは
ちょっと意外なものだった。

＜できるようになる＞

これまでは
「できるようになる」
「できるようになる」
だけが目標で

目の前の課題を
クリアすることだけに集中してれば
進んでこれた。

できた時はうれしくて
できない時は苦しくて

小さな波や大きな波が
何度も何度も
押し寄せたけど

幸い、スクールという縛りが
そこから逃げ出さないように
してくれたおかげで

できることは増えたと思う。

でもその先にあったものは

＜漠然とした不安＞

だった。

できるようになったといえども
まだまだできないことだらけ。
まだまだわからないことだらけ。

知れば知るほど
知らない世界になる。

それなのに
多少なりとも
お金を稼ぐということが
グッと現実に近づいたことで

ものすごい不安になった。

本当にこれでやっていけるのか。
このまま続けていけるのか。

わからないことがあったら助けてくれる
スクールという”拠り所”が
なくなったことも理由だと思う。

ふわふわした世界だったものに
リアリティが増すと
こうなるんだって知った。

ちょっと心がフリーズした。

どうしたものかと
考えた。

＜過去の経験＞

考えたことは
過去の経験を
引っ張り出すこと。

これまで続けてこれたこと。

その全てが
最初は右も左もわからないまま
やり始めたものばかり。

今振り返ると
最初はひどい有様。

でもどの時期も
その時の精一杯だったと思える。

そしてどれも
その世界を把握するのに
数年はかかった。

学んで学んで
アウトプットして
日々の失敗と
時々の成功。

喜んだり
落ち込んだりを
繰り返して

やり続けてたら
深い根っこがはれてた。

結局、
その方法しか知らない。

＜不安のままで進む＞

不安は
消そうと思って
消えるものじゃない。

そのまま一緒に
進むしかないのだと思う。

それが嫌なら
いっそやめてしまうこと。

でもここまできたら
もうやめたくない。

だから
心地よい相方ではないけれど
ひとまず隣に
連れて歩こうと思う。

＜とは言っても…＞

不安を消す方法がないわけじゃない。

それは
”Webサイトを作り続けること”

これしか浮かばない。

サイトを
１つ
また１つを
つくっていく。

ただそれだけ。

そしたら
そのうち、
不安はちっちゃくなって
ポケットに入るくらいに
なるはず。

きっとなるはず。

だから
これから
たくさん作ろうと思う。