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[132]思い込みというフィルター
今回のテーマは「脳のフィルター」です。
あなたの目の前にいるお子さんは
お子さんそのもの、
と思いたいところですが、
実は「そのもの」ではありません。
あなたが今見ているお子さんは、
あなたの脳のフィルターを通して見ている
「あなたが見たい」お子さんです。
人間は、物事を見る時に
その人が持つ「フィルター」を通して認識すると言われています。
そのフィルターを通して見ると、
その人の思い込みや
それまで「常識」として考えてきたこと、
今までに得た知識などといったものにより
その人なりの見え方をするのです。
分かりやすい例を出してみますね。
皆さんは虹を見たことがありますか。
きっとありますよね。
虹の色を見たときに、どんな色に見ますか。
よく虹はレインボーカラーといって、7色あると聞きます。
それが固定概念みたいになって、
虹は7色あるものだ、と思い込み
あなたなりの虹の色に見えているはずです。
これが「フィルター」です。
その人なりの色で見えるのです。
このフィルターを取り外して虹を見上げると、
いろいろな発見があるかもしれません。
7色以上あった、とか
滲んで見えて綺麗、とか
そんないろいろです。
同じように、お子さんと接する時も
時にこの「フィルター」が両者を隔ててしまう要因になりかねません。
お子さんが10歳だとすると
「10歳はこのことができて当たり前」
「他の子はいろいろできているのに」
「10歳なんだから〜〜すべき」
みたいに個人の体験や聞かされた情報、
なんとなくこうあるはずだという固定概念を元に
脳の中だけであなたの「10歳像」を勝手に作り上げてしまいます。
これを専門的な用語で「一般化」と呼びます。
このフィルターは各個人ごとに違いがあり
1つの物事に、どんな意味づけをするのかは
各人によってさまざまです。
でも、だからといって、このフィルターを通して見ることがいけないというわけではありません。
人間は、そういうものだと思っていただければけっこうです。
なので、前号にも通じることではありますが、
日頃から親御さんからお子さんに対して
明るい声がけや質問をしてみましょう。
そのようにコミュニケーションを取ることで
勝手な思い込みなどを手放しましょう。
フィルターを通してみるお子さんと
ありのままのお子さんのギャップを埋め
「この子はこの子」
「この子にはこんないいところがある」と
お子さんを素直に認めていくことができるようになります。
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