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円高が良く、円安が悪いわけではない
米国株式 NY時間1/14 6:20(日本時間 1/15 06:20)
ダウ平均 42,518.28(+221.16 +0.52%)
NASDAQ 19,044.39(-43.71 -0.23%)
S&P500 5,842.91(+6.69 +0.11%)
14日の米国株は、もみ合いでした。
特にNASDAQが5日続落で、ハイテク株が弱かったということが伺えます。
マグニフィセント・セブン(Mag7)はすべて下落し、大手テック株が絶賛調整中です。
先週の強い米雇用統計で市場はFRBの利下げ期待が下がっている中、
今回のPPIは市場予想から下振れし、米株式市場は、ポジティブな反応で、安心感を与えたようです。
このPPIとは、米国内製造業者の販売品目(約1万品目)について、価格を測定した生産者物価指数です。(1982年=100)
米労働省労働統計局(BLS)が毎月15日前後の木・金曜日に発表します。
それにしても金利がなかなか下がらず、ハイテク株が重くなった要因となっています。
短期金融市場では今月および3月のFOMCでFRBは金利を据え置く可能性が高く、次の利下げは秋以降に後退しています。
今夜のCPI(消費者物価指数)の結果次第では、株式の反発もあり得ますのでご注目ください。
そして、今日15:30大引けの日経平均株価です。
38,444.58円 前日比-29.72(-0.07%)
15日の東京株式市場で日経平均株価は小幅ですが5日続落で終わりました。
朝方は、前日のNYダウは221ドル高と続伸したのを受けて、300円高まで値を上げてのスタートだったのですが、やはり弱い半導体関連株などへの売りが多く、後場は一時150円安まで落ち、その後持ち直したものの前日安で大引けでした。
また為替が1ドル=157円台前半へと、円高方向に振れたことで警戒されたほか、今晩の米12月消費者物価指数(CPI)の結果発表の結果待ちで、買い手控えの動きも出たようです。
全体的に弱かった中、銀行株などは底堅かったです。
円高になると、輸出や海外事業を展開する大手製造業、輸出企業などは減益要因となります。
それは株価を下げる要因となります。
輸出企業が足を引っ張れば、日経平均など総合指数も伸び悩みます。
逆に円安になると増え、円高になると減ります。
つまり輸出企業にとっての円安は、一般的に売上が増加して業績が上がりやすくなるため、株価が上昇する要因となります。