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週末の日経平均株価、円高&利確売りで反落
2/14 日経平均株価 大引け
前日比312円04銭安
39,149円43銭
4日ぶりに反落しました。
日経平均株価は小幅安でスタートし、朝方には一時プラス圏に転じましたが、午前10時頃には1ドル=152円台半ばへ円高が進行し、週末ということもあってか利益確定売りで全体相場は軟調でした。
前日の米国市場は、長期金利の低下などによりNYダウは342ドル高と反発しました。
が、その一方、為替相場は日米金利差縮小が警戒され円高が進みました。
米国が金利を下げ、日本が金利を上げるかキープすると日米金利差は縮小します。
日米金利差が縮小すると、どうなるのでしょうか。
結論から言うと、円高ドル安が進みやすくなります。
話は簡単で、金利が高い通貨と低い通貨、どちらで運用した方が得か、と言う視点で考えると、当然ながら高い金利の通貨で運用したほうが多くの利益が見込めます。
お金は金利が低い国から高い国へと流れる傾向にあります。
日米金利差が縮小すると、金利の低い日本から金利の高い米国に資金が流れにくくなり、その結果、円高ドル安となります。
日米金利差が拡大すると、金利の低い日本から金利の高い米国に資金が流れやすくなり、その結果、円安ドル高が進みやすくなります。
円高になると、輸入企業は海外から製品や原材料を安く輸入でき、収益も確保できる反面、輸出企業は痛手を被る傾向があります。
その結果、円高は輸入企業の株価が上がりやすく、逆に円安は輸出企業の株価が上がりやすくなるといえます。
日米金利差により、米ドル円の為替レートが動き、それが株価にも影響します。
さて、前日の米国株式指数です。
NY時間 2/13 16:21(日本時間 2/14 06:21)
NYダウ 44,711.43(+342.87 +0.77%)
NASDAQ 19,945.64(+295.69 +1.50%)
S&P500 6,115.07(+63.10 +1.04%)
13日の米国株は、大きく上昇しました。
SP500、NASDAQが史上最高値更新目前です。
午後になってトランプ大統領が相互関税に関する措置に署名しましたが、国ごとに手続きが異なり時間もかかるらしく、関税回避の可能性はトーンダウンしました。
即時の発動が見送られ、金利が大きく低下しましたので、ハイテク株を中心に大きく上昇となりました。
例えば、いつものNVIDIA+3.2%、Tesla+5.9%が大幅高です。
米株式市場は全体としてポジティブな反応です。
そしてまた、この日発表の米生産者物価指数(PPI)は予想を上回る内容となりました。
この結果、長期金利はCPIでの上昇分を帳消しにするかのように利回りが低下しました。
となると米国株にはやはり追い風となります。