[299]叱られる注目、褒められる注目
〈前回のおさらい〉
親の考えがイコールお子さんの考えに当てはまるとは限りません。
子どもが自分で気づける質問を行うことが必要です。
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今回のテーマは
「目的」
です。
親御さんで
こんなお悩みを持つ方はいらっしゃいませんか。
お子さんに対してです。
「何回言っても言うことを聞いてくれない」
「言っても言っても言うことを聞いてくれない」
という内容のものです。
何回言っても言うことを聞いてくれない。
言っても言っても言うことを聞いてくれない。
そう頭では分かっているはずなのに
なんで何回も言うのでしょう。
何回言っても分かってくれないのであれば
もうこの際言うのを止めてみませんか。
例えば
「遊んだおもちゃをおかたづけしなさいって、
何回言えば分かるの!?」
その言葉は誰に対して言っていますか?
子どもに対して言っているのであれば
残念ながら、子どもにも答えようがありません。
子どもにも何回言えば言うことが聞けるのか
分かりません。
分かるわけがありません。
あなたは
「何回言えば…」
という問いに対し、
子どもにどんな答え、どんな行動を
期待していますか。
片付けをしてほしいと思うのは誰なのか、
一度落ち着いて考えてみましょう。
そうです。
片付けてほしいと思っているのは
あなた自身です。
あなたの目的は、
子どもにおもちゃを片付けさせることです。
では、子どもにとっての目的は何でしょうか。
おもちゃを片付けることでしょうか。
残念ながら違います。
子どもにとっての目的は、
親に注目されることです。
その注目とは、
親に褒められることも叱られることも
含まれます。
つまりは良い注目も悪い注目も、
注目は注目、言わばご褒美です。
だから、
「何回言ったら片付けるの?!」
と聞かれたことへの子どもの回答は、
強いて言えば「何回でも」です。
おもちゃで散々遊んだ挙句
何回でも「叱られる」という注目
=ご褒美をもらえて
なおかつ、親がプンプンしながらも
自分が遊んだおもちゃを
片付けてくれようものなら
子どもにとっては、もう
“願ったり、叶ったり”です。
でも、よく考えてみてください。
それが果たして子どものためになるでしょうか。
だから言い方を変えてみましょう。
「私はこのおもちゃを
あなたが片付けてくれると
とても嬉しいしんだけど
あなたはどう思う?」
と、主語を“あなた”ではなく、
“わたし”に変えてみましょう。
ちなみに主語が“あなた”の場合は、
「あなたが片付けなさい」
となります。
自分のおもちゃを片付けることで
自分を注目をしてくれる人が喜んでくれる。
しかも部屋は片付いてスッキリする。
そう考えるようになれば
子どもは、言われなくても
自分自身で片付けるように
なるのではないでしょうか。
そうなるまでの間は、親はつい
「片付けなさい!」
と言いたくなる気持ちを
グッと堪えることが必要です。
我慢大会ですね。
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