
[221]人の話を聞くという能力
〈前回のおさらい〉
夏休みに入り、水難事故の実情について
お伝えしました。
河川のレジャーの時は特に注意が必要です。
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
「人の話を聞けるのは大事な能力」
そう言っているのは
なでしこジャパン サッカー女子日本代表監督の
高倉麻子さんです。(日経DUALより)
高倉さんは、選手の指導の時に心がけていることとして
「指導者側の伝え方にもよるけども
まず、指導者が選手を認めてあげること」
だとも伝えてくれています。
その際、「教える」よりも「導く」
という心構えがいいのだとか。
思えば、息子が小学校時代に入れていた
ラグビークラブのコーチをしていた時
ボクは、もしかしたら
「教えていたのかなあ」と振り返りました。
指導させてもらっていた学年は
当時はあまり勝てなかったけれど
ボクのそういうところに原因があったのかもなあ
と反省しきりです。
高倉さんは、伸びる選手は人の話を聞く、
と言いますが、きっとそれは高倉さんの伝え方が
素晴らしいのだとも思います。
子ども側に
「この人の言うことならば、信じてついていく」
という思いがあればこそ、
素直に聞くのだと思います。
つまり、指導者と選手の間に、信頼関係があるのです。
ちなみに信頼と信用は違います。
信頼は無条件で信じること
信用は条件付きです。
クレジット、なんていうのは「信用」ですよね。
お金を支払うという条件があるから
信じますよ、という意味で「信用」なんですね。
また、選手の方も聞いているだけではなく
それをすぐ試す、取り入れるという姿勢を
持っているはずです。
優秀な選手は
インプットとアウトプットを
上手に実践しているのだと思います。
指導者の言うことを聞き(=インプット)
それをすぐに練習や実践で試す(=アウトプット)
信頼している大人から発せられたアドバイスだから
聞き入れ、すぐに実践に移す
という行動が取れるとも言えると思います。
そういえば、
この間あった地域の子どものドッジボール大会で
試合中、ずっと怒鳴っている指導者の方がいました。
まるで実況中継をしているかのように
体育館内にその方の声だけがワンワン響いているのです。
子ども達の声はかき消されているかのようでした。
一生懸命な気持ちはよく分かりますが
子ども達はその指導者の顔色を伺いながら
プレーをするようになってしまうのではないかな、と
心配してしまうほどでした。
子ども達を信頼していれば
ちょっとしたミスがあろうとも
大らかな気持ちでいることができるのかも
しれませんね。
親子関係も同じことが言えるかもしれません。
まずは信頼関係を築くこと。
全てはそこからだと思います。
・
・
・
・
メルマガでもご覧ください!
第1号目からご購読できます。
毎日発行!お楽しみに。
↓
子どもの“しあわせ力”向上委員会 〜教育・子育て3分間ラーニング〜