[181]「おかげさまで」の気持ちを持たせるには
〈前回のおさらい〉
「叱る」ということについてお伝えしました。
叱る=諭すということであり、
叱る時は、親子共々に学びの場とすることで
お子さんには気づきを与えることができると思います。
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今回のテーマは
「おかげさまで」
です。
お子さんに自信を持たせることは、
いうまでもなく大事なことで、
それが自己肯定感を高めることにつながる、
ということはご理解いただけるものと思います。
が、それだけでいいのしょうか。
お子さんがここまで育ったのは、
あなたや配偶者という親がいたからであり、
祖父母や家族のサポートがあったからであり、
この家庭、この学校、この地域という
環境があったからこそ、
今、目の前のお子さんがいるのだと思います。
お子さん自身にもそのことを分かってもらいたいな、
と思うんですよね。
先日話題になった、東京大学入学式にて述べられた
上野千鶴子名誉教授の祝辞にこんな一節がありました。
『がんばったら報われるとあなたがたが思えることそのものが、あなたがたの努力の成果だけではなく、環境のおかげだったこと忘れないようにしてください』
まさしくその通りだとボクは思っています。
今の自分があるのは、もちろんあなた自身が頑張ったということもあるけれど、周りのサポート、置かれている環境のおかげでもあるんだよ。
そう言っているのだと思うんです。
アスリートを例にとってみますね。
アスリート自身も才能に恵まれて
いい結果を出すために日夜努力はするのだけど
周りには、コーチ陣やスタッフ、家族やサポーターが、
全力でそのアスリートを支えているからこそ、
ますます輝きを増し、伸び続けていくのだと思います。
また、アスリートは、そのことを肌で感じているはずで、理解しているからこそ、
そういう感謝の気持ちが行動に表れることで
ファンからも広く愛され、応援されるのだと思います。
子育ても一緒です。
お子さん自身に、まわりの人達のおかげで、
今の自分があると理解させることも教育の1つ。
ただし、
「誰のおかげでここまで育ったと思っているんだ」
「誰のおかげで飯が食えてると思っているんだ」
などといった暴言は、厳に慎むべきです。
ではどうすれば理解させられるのか。
それは、親であるあなたの、お子さんに対する態度や気持ちがあればこそ、理解をしてくれるのめはないでしょうか。
今、目の前にいる我が子に全力で向き合い、
真剣に寄り添い、本気で愛するということです。
そういう態度や気持ちは、言わずともお子さんにも必ず伝わります。
それは、お子さんに対する純粋な愛です。
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