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円高で重かった今日の日経平均
2/6大引けの日経平均株価
39,066円53銭 前営業日比235円05銭高 +0.60%
3日続伸です。
朝方は買い優勢で始まったものの、日経平均の上値は重かったです。
外国為替市場でドル売り・円買いの動きが強まったことが要因の一つです。
ドル円は一時1ドル=152円台を下回りました。
この円高に振れたことが全体相場の上値を押さえる格好となりました。
円高が加速した要因は、前場取引時間中に行われた日銀審議委員の講演でのタカ派的な発言だとされています。
ちなみに年明けの為替は、ドル円は158円台をつけたのが1/8でした。
そこから今日までに152円台まで円高に振れています。
今日は一時1ドル=152円台を割り込みましたが、今度はドルが一貫して買い戻され、152円台半ばまで円安方向へと転換しました。
寄りでは日経平均が上昇して始まり、その後下降しましたが、後場に入って買いが入りました。
このように為替の動きに合わせて、日経平均は再浮上する展開となりました。
NY時間2/5 16:20(日本時間2/6 06:20)
NYダウ 44,873.28(+317.24 +0.71%)
NASDAQ 19,692.33(+38.31 +0.19%)
S&P500 6,061.48(+23.60 +0.39%)
序盤はIT・ハイテク株が主導し売りが強まりましたが、動きが一巡すると買い戻しが膨らみました。
とはいえ、トランプ関税への脅威はまだ根強く残っています。
と言うよりも、メキシコ、カナダへの関税発動が30日延長されただけですから、脅威は当然残っています。
アルファベットの決算は期待外れでした。
クラウド事業の成長が鈍化し、AIに費やしている数十億ドルの投資回収への懸念が投資家の間で高まっているようなのです。
AMDに関しても、データセンター部門の売上高が予想を下回り、AIの勢いに懸念が生じているようです。
ただこのようにIT・ハイテク株は下落したものの、半導体のエヌビディアやブロードコムは上昇しています。
今週は、マグニフィセント7の中ではアマゾンが決算発表を予定しています。
タイミングは、明日の引け後です。
また、金曜日には米雇用統計の発表があり、市場心理に影響を与えると言うことで慎重な雰囲気は続いています。
マグニフィセント・セブン(Magnificent Seven)とは、米国株式市場をけん引する主要テクノロジー企業群のことで、「GAFAM」と呼ばれる主要5社「Google」「Apple」「Meta Platforms(旧Facebook)」「Amazon」「Microsoft」に、「TESLA」と「NVIDIA」を加えた7社を指します。
Magnificentとは「素晴らしい」「壮大な」といった意味です。
巨匠・黒澤明監督の日本の映画「7人の侍」になぞらえてそう呼ばれてます。