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[252]不登校って病気なの?

お盆も明け、「秋」というワードが目に、耳にするようになってきました。

〈前回のおさらい〉

「サザエさん症候群」の対処法の一部をご紹介しました。

〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜

今回のテーマは
「尊敬」
です。

いきなり個人的主観で恐縮ですけど
ボクは「不登校」という言葉が嫌いです。

正直言うと、「不登校」という言葉を使うのも
少しばかり抵抗があります。

なぜならば、
学校に行けない子のことを、
まるで悪いかのような、
まるで何かの病気であるかのような、
そういう言い方にどうしても聴こえてしまうからです。

だから、ボクは「不登校」という言葉を使わなくてもいい世の中にしたい。

そう願い、教育や子育ての仕事に携わっています。

すみません、完全な主観ですので
これが唯一絶対の、正しい見解であるということではなく、
だからといって、間違っているということでもありません。

さて、「不登校」
と呼ばれている子どもが日本に何人いるのか?
ということは、ネットで情報が溢れているので
ここではあえて詳しく書きませんが、
小学生は185人に1人、
中学生は31人に1人、というのが
お国の調査の結果だそうです。

その不登校の子ども達を対象にした
「適応指導教室」という行政主導の施設もあります。

これは、不登校の子ども達を復学させることを
目指した施設です。

要は、学校に適応させるのです。

学校とは、公教育の小学校や中学校です。

もちろん、学校に戻りたい子はその教室に行けば良いと思います。

でも、その学校が辛く耐えられない場所だから
こうして学校に行かなく(行けなく)なってしまったのに
学校が変わらずに、子どもを変えさせる=適応させるというのは、
まるで適応できない子どもを更生させる
みたいに思えてなりません。

また、ネットなどを調べると、
こうすれば「不登校」は防げる
とか
こうすれば復学できる
とか、そういうメソッド的なことが多く書かれています。

もちろん、ボクも仕事柄参考にはします。

でも、一人一人みんな違うのです。
学校に行けなく(行かなく)なってしまった理由は。

また、子ども自身にもよく分からないことも多いのですね。

原因探しや解決方法探しの前に
僕ら人間がすべきこと、それは
目の前の子ども達を「尊敬」することだと思っています。

「尊敬」は、下の立場の者が上の立場の者に対して
することだけではありません。

アドラー心理学に関する書籍に、尊敬について書かれた
以下のような一説があります。

「尊敬とは、人間の姿をありのままに見て、
その人が唯一無二の存在であることを知る能力のことである」

「尊敬とは、その人が、その人らしく成長発展していけるよう、
気遣うことである」

子ども達への向き合い方のヒントとなる言葉だと思います。




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