[182]いい答えを引き出すには、いい質問が必要
〈前回のおさらい〉
子どもに自信を持たせると同時に
家族や周りのサポートがあったからこそ、
という「おかげさま」の気持ちも育みたいですね。
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
今回のテーマは
「会話と質問」
です。
最近交わしたお子さんとの会話、思い出せますか?
どんな会話をしましたか。
お子さんにどんなことを質問しましたか。
お子さんからはどんなことを質問されましたか。
いろいろな会話がある中で、今回は対称的な2つの会話をご紹介しますね。
まず、1つ目です。
親「明日の学校の準備は終わったの?」
子「まだだよ」
親「眠くならないうちにやってしまいなさい」
子「はい」
では、次に2つ目です。
親「今日、学校でどんな楽しいことがあった?」
子「縄跳びで二重跳びが30回できた!」
親「すごーい!!跳べた時どんな気分だった?」
子「やったー!って感じ」
違いがお分かりでしょうか。
最初の会話は、親が知りたい答えを得るために、
お子さんに事実確認、情報収集をしています。
答えは「Yes or No」です。
2つ目は、お子さんの考えや気持ちを聴いています。
答えは、お子さんの中にあるので、
それを引き出しています。
いかがでしょうか。
お気づきになられましたでしょうか。
もちろん、時には事実確認をする事も必要かもしれませんが、
答えが出たら会話はすぐに終わってしまいますよね。
一方、気持ちや感情について聴いていると
答えはたくさんあるし、その時その場所によって
答えが変わることもあるので、
質問もどんどん出てきますよね。
親が効果的な質問をすると、
その質問についてお子さんの頭の回路が回り始めます。
親の質問にロックオンされるイメージです。
するとお子さんは、自分に問いかけ、
自分の考えを、自分の言葉で語ろうとします。
私たちは、そのお子さんの答えを聴き、
またさらに深く掘り下げていくことができます。
自分の考えを自分の言葉で話すことに慣れていないお子さんは、
最初のうちは、なかなか答えが出てこないかもしれません。
でも、答えが出なくてもいいのです。
何回もこのような類の質問をしているうちに
話し始めると思います。
子ども自身が、自分の考えや気持ちを、
自分の言葉で答えられるようになるのは、
いい質問が必要です。
答えが悪いのではなりません。
もし、答えが悪い、と思うのであれば
そういう答えを出させた質問に問題があるのです。
ちなみに「質問」って意味を調べてみると
「納得するまで質問し、明らかにすること」と出ています。
でも、それは質問というよりは、
どちらかというと詰問とか尋問に近いニュアンスですよね。
そう考えると、「質問」と文字にするのに、
なんとなく違和感が出てきました。
ここは「質問」ではなく
しつもん、シツモン、とい、問い、クエスチョン
そんな風に表現した方がいいのかな?
考えすぎですかね(笑)
・
・
・
・
メルマガでもご覧ください!
第1号目からご購読できます。
毎日発行!お楽しみに。
↓
子どもの“しあわせ力”向上委員会 〜教育・子育て3分間ラーニング〜