[110]親の「言動力」
みんなと仲良くならなくてもいい、
と言うと、嫌いになってもいいんだ、
などと誤解してしまう子が出てきてしまうかもしれませんので、
まず補足をさせてください。
自分とは合わない、自分とは違う=嫌い
ということではありません。
自分とは違っているからといって
それが間違っていると決めつけてしまうのではく、
自分とは違う=いろいろな人がいる
と、その相手の子を認めてあげてほしいですね。
そのためには
家での親御さんの普段の言葉遣いが鍵を握ると思います。
普段からお子さんを受け止めてあげる言葉を発していることが大切です。
「そうなんだー」
「いいねー」
「すごいねー」
などなどです。
さらには
「◯◯のこんなところが好きだよ」
(◯◯はお子さんの名前です)
というように、具体的に言ってあげたりもいいですね。
そうやってお子さんの言葉や行動、
好みや興味関心があるものに対して、
心から感心を持って接していきます。
うわの空の言葉では、お子さんが敏感に察しますから気をつけてくださいね。
これらのようにお子さんを受け止めて、認めて、
自己肯定感や非認知能力を向上させる言葉を発している力のことを
ボクは親の「言動力」と呼んでいます。
親からそのような言葉をかけられていると
学校でもクラスメートなど回りの子どもたちにも
自分との違いというのを受け止めてあげられるようになります。
つまりは嫌う必要がなくなるということにもつながります。
もしお子さんが小学校などに通っているとなると
そこにはクラスがあり、
そのクラスの教室で大半の時間を過ごすことが通常だと思います。
そのクラスには、実にたくさんの子どもがいます。
30人?40人?
とにかく一定数の子どもたちが混在しているわけです。
それぞれ同じような家庭環境で育っているわけはありません。
それぞれが自分とは違うことで悩み、
違うことを好み、
違うことを望んでいる
ということをお子さんに分かってもらう必要があります。
自分とは違うことを認めず、
違うからダメ、なのではなく
違ってていいんだ
むしろ違うことが当たり前なんだ
そう思えるように
各ご家庭で意識して言葉を使って欲しいですね。
家庭でのいろいろな言葉が学校に影響し
学校でのいろいろな言葉が家庭に影響するのだと思います。
学校と家庭それぞれが影響しあいながら、
お子さんの健全な成長を補完しあっているのです。
親や教師の言動力、大切です。
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