景気後退と失業率
3日(木)の米国株は、小幅に反落しました。
NYダウ 42,011.59(-184.93 -0.44%)
S&P500 5,699.94(-9.60 -0.17%)
NASDAQ 17,918.48(-6.64 -0.04%)
中東情勢の懸念で株価が重く、原油価格が連日上昇しています。
週末を控え、イスラエルの報復攻撃も警戒されています。
10/2-10/4まではイスラエルは祝日らしいので、その後、ということになるのでしょうか。
その地政学的リスクの裏側では、ISM非製造業指数が強く円安がさらに進行しています。
代表的な銘柄では、NVIDIA+3.4%、TSMC+2.1%と半導体が強かったですね。
雇用統計前ですが、中東リスクと港湾ストライキが話題です。
どちらも長期化すればインフレと成長鈍化というスタグフレーション、というストーリーも視野に入ってきます。
スタグフレーションとは、景気後退とインフレーション(インフレ、物価上昇)の同時進行のことを指してそう言われています。
現在市場が織り込むソフトランディングとは正反対なので、テールリスクの範疇です。
テールリスクとは、滅多に起こらないことが実際に起こり、暴落することです。
本日の雇用統計では、スタグフレーションとは切っても切れない関係、失業率が注目されました。
米国の失業率が現在4.2%ですが、FRBの予想では年末4.4%、来年末も4.4%。
上がり出した失業率は、その後急激に上がるのが過去の動きです。
急上昇すればリセッション(景気後退)です。
0.5%の大きな利下げを行なったのは失業率への対応とも言われています。
さて、日本の株式市場です。
4日の今朝は、日経平均株価は38,594円(前日比42円高)と小幅高で始まりました。
米国株下落を横目に、日経平均株価は下値に買いが入り底堅かったです。
そして11:30現時点、前引け後は
38,732.41円 前日比180.35円高(+0.46%)
と上げ幅を広げています。
後場に期待。