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ポピュリズムとは?

1920年代並みに富が集中していると言われています。
例えば米国では、所得上位10%の人々が得た所得が、2021年には全体の46%に達しています。
この割合は40年間で11%上昇し、1920年前後に並んでいるというのです。

我が国日本も高く、現時点で44%。
中国43%。
欧州36%。

1920年代といえば、世界各地で革命運動が吹き荒れた時代です。
『私有財産を奪う究極の反格差運動ともいえる共産主義』が広がり
『反資本主義の機運が世界で増した』
そんな時代です。

そのような当時の共産主義、反資本主義の革命運動を一言で表すならば「ポピュリズム」ということができます。
ポピュリズムとは「大衆迎合」。
有権者を「エリート」と「大衆」に分け、2つを対立・分断させ、大衆の権利こそ尊重されるべきだと主張する政治思想です。

富が集中するほど、ポピュリズムの場当たり政策に翻弄されやすくなるそうです。
実は、現代でも、怒りの受け皿になっているのがポピュリズムだと言われています。
世界のポピュリズム政権比率は、20世紀末の7%から27%と約4倍となっています。
米国のトランプ前大統領、ハンガリーのオルバン首相など、国際協調に背を向け、ポピュリズムで分断を煽ることで世論の支持を集めていると言われているようです。

また、富が集中するほど「他者への信頼」も下がるそうです。
世界価値観調査での
「他者(周囲)を信頼できるか」という質問に「信頼できる」と答えた各国の回答比率は以下の通りです。
北欧諸国 6~7割
米国、日本 4割以下(北欧より富が偏っている)
チリ 12%(ポピュリズムに流れている)

『人々の不満をあおるだけで解を示せないのがポピュリズム』
だとするならば、ポピュリズムに明るい未来は無いように思えます。

『  』内、参考・引用
1/8 日本経済新聞
【他者への信頼、世界の礎】
【富の集中、大衆の怒り】より
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