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【映画 超ショート時評】アルプススタンドのはしの方
アルプススタンドに居合わせる高校生たちのツーショットが四人のダイアローグへと拡大するにつれ、隠っていた彼らの生のパッションが密かに伝播し、冒頭の肩を叩かれるシーンのシャロウフォーカスがこの映画に投げつけた「諦念」の呪縛から彼らは少しずつ解き放たれていく。
オフスクリーンに向かって声を張り上げ、呼びかける、友愛のアクションがフィールド/スタンドの中心/周縁というポジションを逆転させ、その階層秩序そのものを無効化していくプロセスが自分たちの生を活き活きと肯定し直すエンディングの長回しへと昇華する!
2020年製作/75分/G/日本
監督:城定秀夫