見出し画像

”ちまき”ってどんな食べ物?

もちろん、いまは"高齢の大人"ですからちまきのことは知っていますし、食べたこともあります。しかし私にとっては長い間、未知の食べ物でした。

保育園児だった頃、この時期によく歌わされた『せいくらべ』という童謡の1番の歌詞は以下の通りです。

 柱の傷は おととしの 五月五日の せいくらべ ♪
 ちまきたべたべ 兄さんが 計ってくれた 背のたけ ♪
 昨日くらべりゃ なんのこと やっと羽織の ひものたけ ♪

この歌詞にあるように、”チマキ食べ食べ”なので、どうやら食べ物であることは保育園児の私でもわかりました。しかし、身近に実物の”ちまき”が存在しなかったので、かなり長い間、私の中では未知の食べ物でした。私が育った大分の田舎では、かしわ餅などは普通食べていましたが、”粽を食べる習慣”はありませんでした。ですから、近所のお店には”ちまき”は売っていません。

私の勝手な推察ですが、”ちまき”という食文化は関西以東のものなのではないかと思います。小学生になってからは、ニュースや新聞記事で”ちまき”の話題が出てくるので、おぼろげながら”ちまき”の正体が何となくわかってきましたが、それでも実物を見たことが無いので確信が持てませんでした。

本物の”ちまき”を初めて食べたのは、20歳の成人を過ぎてからでした。いまではよく覚えていませんが、多分この時期に”柏餅と粽のセット”があって、それを食べたのだと思います。初めて食べる感動が少しはありましたが、中途半端な甘さでネチャっとした食感は、あまり好きにはなれませんでした。”ちまき”業界の人が読んでいたら、ゴメンナサイ。

チマキは、もち米やうるち米、米粉などで作った餅を、円錐形または三角錐状に成型して、笹などの葉で包み、葉ごと蒸したり茹でて加熱した食品の総称です。五月五日にたべるチマキは、タイトル画のような白い棒状の食べ物です。基本的には、米粉と砂糖で出来ていますが、最近のチマキにはアンコなどが入っているものもあります。

私が美味しいと思うのは、下の画像のような”中華ちまき”です。この記事を書いていたら、中華ちまきが食べたくなりました。

中華ちまき

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?