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"やせうま"を食べました

EMIW2024でのポスターセッションのコアタイムも無事に終わり、夕方には打ち上げと称して一杯やることにしました。今日は研究室のメンバーのおじさん3人での飲み会です。

メンバーの一人が”美味しい店”をリサーチ済みで、大分県の郷土料理を食べさせる居酒屋さんに行くことになりました。その居酒屋さんは店構えは昭和レトロな感じでしたが、中は小さな個室がたくさんあって,少人数の飲み会向けのお店になっていました。

最近の居酒屋さんは、QRコードを読み込んでスマホから注文したりするパターンが多くなりましたが、ここでは専用タブレットからの注文でした。メニュー画面を見ながら、ヒラマサやサーモンのお刺身、だし巻き卵、豚とニラの野菜炒めなどを注文しました。

どれも美味しくて、満足のいく味でした。大分の清酒や焼酎の種類も多く、お酒を選ぶのに苦労するほどでした。最後にシメを頼もうと言うことで、”鶏めし”という鳥の炊き込みご飯のおにぎりと、”やせうま”↑↑を注文しました。

ちょっと不思議な名前の”やせうま”は、大分県の郷土料理の名前です。やせうまは、小麦粉を練って平たく伸ばして茹でたものに、甘いきな粉をまぶして食べるおやつです。私は大分県出身なので、やせうまの存在は知っていましたし、小学生の頃は給食で食べていました。しかし、今回のやせうまは50年ぶりくらいになりました。

やせうまの由来は、平安時代に都から落ちのびてきた鶴清丸という貴族の子どもが、乳母の八瀬に「やせ、うまうま」とおやつをねだったことに由来しているという伝説からだそうです。乳母の八瀬さんは、小麦粉をこねて長く伸ばし、茹でた麺にきな粉をまぶして幼君に差し上げたそうです。ダジャレのようなちょっと出来過ぎな由来ですが、本当なのでしょうか?。

大分にはだんご汁という郷土料理もあって、だんごと呼ばれるキシメンのような幅広麺は、やせうまの麺と共通です。ひょっとすると”やせうま”は、だんご汁に使う麺のあまりに、あり合わせのきなこで作ったおやつなのでは無いかと邪推しています。やせうまの”貴族の子供のおやつ説”は、最近の言葉で表現すれば、”エビデンスに欠ける”気がします。

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