私家版英文法#7 B動詞の使い方(4)~動名詞
タイトル図は「百聞は一見に如かず」と同じ意味の英語です。この文に使われているのは、動詞にingを付けた動名詞です。この諺には、動名詞seeingとbelievingの2つが使われています。
進行形には動詞にingを付けた現在分詞が、形容詞と使われていました。しかし、ややこしいのですが、同じように動詞にingを付けて名詞化する動名詞というのがあります。形は同じですが、使い方は全く違います。現在分詞は形容詞ですので、後続の名詞を修飾できますが、動名詞は修飾されることはあっても修飾語としては使えません。おさらいですが、B動詞を使った文型には、次の二つがあります。
文型Ⅰ: 名詞節 + B動詞 + 形容詞節
文型Ⅱ: 名詞節 + B動詞 + 名詞節
動名詞に場合は、文型Ⅱの文章になります。動名詞は動詞を名詞化したものですから、”~すること”のような意味に代わります。最初の例文”Seeing is believing”を直訳すると、”見ることは信じることだ”になります。動名詞は意味が複雑な動作を簡潔に表現することが出来るので、とても便利です。最近、英文法の動画を見ていて、今までに知らなかった便利な動名詞の使い方を知りました。
Me firing you was business.
Him asking isn't the same as you accepting.
最初の例文の意味は「私があなたをクビにしたのは、(仕方ないけど)仕事だったんだ」です。2つ目の文章の意味は「彼がお願いすることと、あなたが受け入れることは同じじゃないんだよ」です。どちらも動名詞の前に、目的格の人称代名詞が来ています。文章ではあまり使わないみたいですが、実際の会話ではよく使われるそうです。
C動詞に分類した動詞にmiss(~が恋しい,懐かしい)というのがあります。missは直後に名詞を取るので、以下のような例文が考えられます。
I miss you. あなたが懐かしい。
I miss working. 働いてたことが懐かしい。
I miss him working. 彼が働いてたことが懐かしい。
I miss him not working. 彼が働いていなかったことが懐かしい。
動名詞は一つの文章用に使えるし、that構文のように時制(の一致)を気にする必要が無いので、とても便利です。受験用の英文法では習いませんが、これが生きた英語の文法です。ここに書いたことのほとんどは、下記の動画の受け売り(パクリ)です。もっと便利な動名詞の使い方を知りたい方は、この動画がお勧めです。日本語ペラペラのニックさんが、優しく英文法を教えてくれます。↓↓↓
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